なお

ヒットマンズ・ボディガードのなおのレビュー・感想・評価

4.2
”退屈が一番"

現在公開中の『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』の予習…と言っても、昨日タイムラインを見ていて『ワイフズ~』に前作があるということを初めて知った。
危うく本作をすっ飛ばして続編を見に行くところだった…

✏️善か悪か
ヒットマン(殺し屋)とボディガード(護衛人)。
どちらも「報酬」さえあればその対象が善人だろうと悪人だろうと命を奪う、また逆に命を護る。

そんな「奪う者」と「護る者」という、立場が完全に逆である二人---マイケル・ブライスとダリウス・キンケイドがお届けする超ド派手バディムービー。

まず主演のお二人のキャラクターからして、お気楽に見られる娯楽作品寄りのバディものかなぁ~と予想していただけに、意外と骨太で最後の最後まで目が離せない展開には驚いた。

特に中盤~クライマックスにかけての流れというのは実に二転三転があり、手に汗握る緊張感のある展開。
本作の大ボスである、ベラルーシの独裁者<ヴラディスラフ・デュコビッチ>の容赦のない徹底した悪役っぷりも好感が持てる。

普段はカネなどの分かりやすい「報酬」を原動力として動く彼らが、「お互いの愛する人」のために戦う姿は必見。

✏️運河の街
個人的な見どころは、やはりオランダ・アムステルダムで繰り広げられる水陸入り乱れての戦闘シーン。

足を負傷しており、ほぼ丸腰状態でボートに乗って逃げるキンケイドを”護衛”しながら敵を蹴散らすブライス。
また逆に、敵に捕らわれの身となりピンチに陥るブライスを、闇に紛れる”殺し屋”として助太刀に訪れるキンケイド。

単に銃をぶっ放してドンパチやってハイ終わり、といった凡庸なバディムービーに終わらせない、本作ならではの演出が光る。

☑️まとめ
清々しいほどの破壊、胸のすくようなアクション、そして何よりどんな場面でも「ヒットマン」と「ボディガード」という自分の役職を忘れずにミッションを遂行しようとする主役二人の姿が何とも心地よい作品。

次回作では、キンケイドの妻・ソニアが本格的に物語に合流する模様。
当然ブライスとのカラミも発生するため、豪快な性格のソニアがブライスとどのような化学反応を見せてくれ、また物語にどのようなスパイスを加えてくれるのかが楽しみになった。

🎬2022年鑑賞数:50(18)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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