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ヒットマンズ・ボディガードのTEPPEIのレビュー・感想・評価

2.0
アホ映画は好きだが、ついついキャラクターありきなものは錯覚しがち。ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンはこの映画において、というかこの2人のおかげで何とか整っている。元々「ヒットマンズ・ボディーガード」はお蔵入り脚本、つまりブラックリストになってた作品でオジさん大集合映画3作目にして、ダラダラアクションを撮ったパトリック・ヒューズが監督した映画である。台詞回しや役者陣はめちゃくちゃアメリカ固めなのに、舞台はロンドンとアムステルダムというめちゃくちゃ近くて範囲の狭いロケで滅茶苦茶ストーリーが展開される。たぶんこれ「デッドプール」の前に公開されてたらそんなスマッシュヒットはしなかったんじゃないのかと思うぐらい、サミュエルとライアンが面白くない台詞を面白くしてる。しかもゲイリー・オールドマンの空気っぷりと無駄遣いぶりは酷い。
別にそんなに気にせずバカ騒ぎを楽しめれば良かったのだけど、いちいち人の殺し方とかがアイデアをその場でやっただけとか、むしろそこらのアクション映画と何ら差別化できるものがない。そういえばテロリズムをコミカルに描くことをジェームズ・キャメロンは煙たがっている話を思い出した。
なんだかイマイチ劇場公開には向かない盛り上がり。
総評として、「ヒットマンズ・ボディーガード」は主役2人が突っ走っており、その優秀な演技に映画がついていけてないことをとても感じてしまう作品だった。
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