キャラクター紹介がいらないパート２らしく開始早々から飛ばしまくるジョン・ウィック。
理由は車を返して欲しいから
もうこのチャイルデッシュで純粋なハートを持つ伝説の殺し屋、という前作のマンマな設定をオープニングから魅せてくれたので掴みはオッケー
そのくせ、車、ボロボロにするし・・笑
第１作目が強烈な作品の宿命でどうしても前作と比べがちになるが、なかなか越えられない壁は、新鮮さ。
ガン・フーを初めて観た前作の衝撃たるや、人が頭吹っ飛ばされているのに笑えてくるという不謹慎さを１度経験してしまえば、2作目はどうしても鮮度が落ちるのは当たり前。
また、前作の１番の突っ込みどころにして脚本の要だった殺し屋に復帰した動機。
亡き妻から贈られた愛犬を殺されたから・・・
最高過ぎるこの動機を越えるのも難しい。
しかし、キアヌをはじめ、製作陣が一丸となり、前作より楽しい作品にするぞっ！という気合いと頑張りがアクションシーンだけじゃなく、裏社会の凝った設定やストーリーからも終始、ビシビシと伝わってくる。事実、ストーリーなんかは世界観を推し広め、前作の数倍は練られていると思う。あと、ドラえもんに貰ったようなあのスーツも最高（笑）
そう、この姿勢がジョン・ウィック。
中学生2年生が夢想したお話をクラス皆んなで頑張って文化祭の劇で発表するのを応援したくなる、そんな感覚に似てる（笑）
まぁ裏社会といいつつ、表社会の人は殆ど出てこないけど（笑）その潔さも観ていて心地よい。
終わり方もジョンの心意気をバシッ！と決めてからの我に返りちょっと不安になってきたっ、みたいな感じがいい。
3作目はぜひ、本作の１時間後から始めて欲しい。
あぁ、しょっぱなから阿鼻叫喚の地獄絵図だなぁ・・ワクワク（笑）
