滝和也

ジョン・ウィック:チャプター2の滝和也のレビュー・感想・評価

4.0
掟すら凌駕する
更なる容赦なし。
徹頭徹尾。

午前中に1を見て、午後に2を映画館で見ると言う、幸福すぎる鑑賞で御座いました…。繋がってますのレビューを読みまして、やってみました…。

正に前作奪われし愛車ムスタングを奪取するキアヌ。お話の枕として挿入され、前作からの流れ、2である利点を活かしたオープニング。いきなりトップギアです(^^) 何故彼が拘ったのかもう一つの答えが語られ、愛妻家である私にはちょっと涙…。しかし彼の暗殺者としてのリタイアは許してもらえません…。旧知の因縁から妻との思い出が詰まった我が家を爆破され、仕事を引き受けざる得ない状況に…

前作に比べて、シンプルさは無くなったものの、ケレン味はアップしてますね。舞台もグレードアップ。光と影を活かした前作ではお店の中での殺陣がローマのライトアップされた遺跡へ。コンチネンタルホテル、ローマ支店のガン・古地図・スーツコンシェルジュ達と殺し屋組合の皆さんもグレードアップ。このシーンはお気に入りです。

またキアヌは賞金首となり暗殺者に次から次に狙われます。狙うものが、狙われるものに変わる時、その戦いは壮絶を極めます。街中、駅構内、地下鉄ともう撃ちまくり、投げまくり、刺しまくり…。そして傷負いまくり?不死身のブギーマンや如何に?

今作も全編通して容赦なし。トドメ刺しまくりです。柔術がベースのため、やや打撃に難があり、引き込み式の寝技からの銃撃が多いので、もっさりしてる様に見えますが、そこが良い。立ち技でアクション勝負したらステイサムに歯が立つわけなく、良い選択なんですね。

前作で書いた掟。暗殺者の掟がお話のキーになってますね(^^) ルールはある。それすら無いものは獣だ…。そう復讐鬼となった彼が行き着く先は何なのか…。3は間違いなくある。そう期待させてくれる作品でしたね。


追伸…キアヌは武道が好きですよね。ラストは燃えよドラゴンか007のオマージュですし…。またカムイ外伝を思わせてくれるんですね。抜け忍の如く…。見終わって思いついたのは…

忍びが通る〜♫獣道〜♪
風がキアヌの影を斬〜る♬

ひ〜とり〜♪ひ〜とり〜キアヌ〜♫
滝和也

滝和也