ふしみあい

ジョン・ウィック:チャプター2のふしみあいのレビュー・感想・評価

4.8
劇場滑り込みで見られて良かった。
今回もジョン・ウィックが暴れまくる!いや、前作以上にその不死身さが強調され、タフで不滅の精神と肉体がこれでもかと映画館のスクリーンに映し出される!

アバンのカーチェイスシーン。どうやって撮ってるの?!と瞬きを忘れるほどの臨場感、疾走感。NYの夜の光と濡れた路面、ブロックごとになってる街の特色を生かした追跡劇。痺れる…ここだけで5億点!

その後サクサクとジョン・ウィックの背景が語られ、前回の続きを示唆するアクション。車に何回はねられても立ち上がるジョン・ウィック。すげえ
そこまで怒るか…という理由もちゃんと示され、ジョン・ウィックというキャラの一本通った筋がキチンと分かる。

かっこよくてデカイお家があんなことになってしまえばそりゃあぶちぎれる、ジョン・ウィック!奥さんとの思い出いっぱい詰まってたんだろな!

ローマのくだりは正直そこまであがらないけれど、暗殺者しか知らない銃ソムリエやテイラー、鍵を持つ者などカットバックでどんどん装備を整えていくシーンはめちゃカッコ良い。

NYに戻ってきてからNY中の暗殺者に狙われるジョン・ウィック。暗殺者の多種多様さも描かれ、すごく面白い。
そして始まる最終決戦。現代美術館の鏡の世界での戦闘。なんでカメラ映らないのか不思議、半端ない映像体験。アイデアが形になり、実際にものすごい映像になっている。セット作るのも、撮るのも、演じるのも、みんなプロフェッショナルすぎる!

ジョン・ウィックと一対一になった時点で詰んでるし、彼が強すぎてわろてまうレベル。ブラックな笑いもあったし、鉛筆で実際に殺すシーンが観られたり、アクションだけじゃないストーリーの丁寧さも感じる。

ホームレスや地下鉄、様々な人種がいるところなどロケ地の特徴がすごく生かされた作りで、最高のNY映画だった。