さんぴん

ジュラシック・ワールド 炎の王国のさんぴんのレビュー・感想・評価

5.0

TOHOなんば MX4D吹替

ジュラシックワールド3部作の
真ん中2作目炎の王国。
邦題に関しては山ほど文句あるけど
内容良かったので一旦忘れる。

ジュラシック・ワールドは
ジュラシック・パークのほぼリメイク
として観れたのに対して
今作は物語中盤まではロスト・ワールドの
リメイクといっても過言ではないかなと。

まず島に救助隊として向かうところや
島に行きたい女性キャラ(サラとクレア)と
島に泣く泣く行く男性キャラ
(マルコムとオーウェン)もそう
恐竜を捕獲するチームの隊長も似てたし。
1人の子供対恐竜の設定も、マルコム娘が
ロスト・ワールドでやってたことと似てる

ネタバレになるから詳細は避けるけど
レイフ・スポールとアーリス・ハワードの
2人も顔面からして似てるよね。
ラストも展開似てるけどネタバレ回避。

前作の監督を務めたC・トレボロウは
今回は脚本を担当。共同脚本で
前作の脚本やキング・コング髑髏島の巨神でも活躍したデレク・コノリー。
監督はJ・A・バヨナ、スペインの監督
初めて知った監督さんでした。

お話は大きく分けて3パート。
島に行くまで、島からの脱出、ラスト。
それぞれに見せ場があって(あり過ぎて)
お腹いっぱい。
プロットとしては島に行って帰ってくる
だけの超親切設計。マッドマックス並。

お話の導入として、2作目ということも
あり、各キャラクターの説明はカット。
オーウェンとクレアの1作目のあの後を
ちょっと出すくらい。
新キャラも必要最小限で性格と
関係性、役割を説明。あのPCオタいい(笑)

ただしマルコム博士はロスト・ワールドを
見てない人にはマルコム博士と言われても
誰この人?カオス理論って?となるのは
仕方ないけど、そんなに大事な役でも
ないから大丈夫でしょう。
あくまでファンサービスの一環。
でも内容深いこと言ってたんだよな…
個人的にマルコム博士の吹替が
ちゃんと芳忠さんだった時に思わず
声でかけた。わかってんなー!!!!

そこからの展開としては
ブルーが出てきてからはちゃんと
新作になってた。
C・トレボロウがインタビューで
スぺクタルに振るのもいいけど
今作はブルーを通じてややエモい感じも
強調したかったと言ってるとおり
ブルーとオーウェンの関係性を
なぞるシーンはやや涙出てきたわ。

過去作オマージュも多くてにんまり。
狭い所に入って恐竜が来るまでに扉を
閉めないと!のシーンは1作目の
厨房のシーンだし、コンテナ開けたら
T-REXはロスト・ワールドの後半シーン。
人形と思ったら実は…はシリーズ全体の
お約束だし。

ただロスト・ワールド色が強すぎて
はい、こいつ死ぬやつだからね
キャラ設定もちょっと大雑把よ。
こいつもどうせエサ枠だからね
中盤はほぼ登場させないよ感っていうの?
ちょい投げやりというか、大雑把な
感じも正直否めない。

あとラストのお祭りシーンだと
場面が暗いし、恐竜たちも基本色黒なのが
相まって何が何やらわかんない。
それがハラハラドキドキに繋がってると
言われればそれまでだけど、もうちょい
位置関係だったりを見せて欲しかったな。

あと何より、シリーズ全体を通して
テーマ性というところは生命倫理だけど
今回その生命倫理を半端なくぶち破る
設定の持ち主いたよね。
特にスルーしてたけど大丈夫なの(笑)
次作のキーパーソンなんだとは思うけど

話の盛り上げ方がえげつなくて
ちょっとマイケル・ベイっぽい所も
あるけど、楽しかったのでこまけえことはいいんだよ精神で見るべき映画。

MX4Dは完全アトラクションでした。
3Dもバキバキで最高、IMAXもみよ。
3作目に期待大です。サム・ニール
とが出ないかな(笑)
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