ホイットモア大統領

ジュラシック・ワールド 炎の王国のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

4.4
2018/7/14 TOHOシネマズ仙台にてIMAX3D字幕版鑑賞。

画面奥にインドラプトル。手前では、それに並走する形で敵を蹴散らすクリプラ。

この映像、1億点!!!!!

前作の"ラプトルとバイクで並走するクリプラ"並みにカッコ良すぎる構図!!
これが大画面で観れただけで満足満足。

ただ、そのクリプラが何もしてない、という批判が多いようだが、笑顔を振りまいて観客に息する暇を与えてくれてるじゃないか…。
個人的にはブライス・ダラス・ハワードまでもがマッチョ化し、コンビでの活躍比率が増えたから、結果としては良かったと思う。

出る出る詐欺だった数学者兼ハエおじさんも、登場シーンは少なけれど、
「お前が持ってくんかーい!!!」と、
俺の脳に"ジェフ・ゴールドブラムの映画を観た"という刷り込みをした時点で勝ち。

しかし、俺の絶賛とは裏腹に賛否両論な本作。
確かにB級映画並みの薄いストーリーだが、"行き過ぎた科学への警鐘"、"生命倫理を問う"というテーマでは一貫しているし、過去最高に足を突っ込んだ意欲作ではないかと思う。

そもそも、シリーズ5作目にもなる作品で、ここまでサービス過剰なパニック映画を提供してくれたら、感服するしかありません。

監督はフアン・アントニオ・バヨナ。
イスラ・ヌブラル島で煙に包まれるブラキオサウルスや、次の光を浴びるインドラプトルなど、得意とするダーク・ファンタジーな画作りが印象的だった。
加えて、屋敷のシーンでは、ゲーム版初代「バイオハザード」(もしくは「ディノクライシス」)を思い起こさせたので、次回はリブート版の監督なんかどうでしょう?

また、シリーズの大ファンだという監督は、1作目へのオマージュを大量投入!!
好きがダダ漏れしてるのが伝わってきて、微笑ましかった。

そして、そのシリーズの象徴ともいえるT-REXは、"頼れる兄貴感"がどんどん増しており、本作で遂にティラノパイセンに昇格!兄貴マジ、パねぇっす!!