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恋妻家宮本のkazuかずのレビュー・感想・評価

恋妻家宮本(2017年製作の映画)
4.5
重松清 原作の『ファミレス』を映画化。
文字通り、ファミレスがキーで50路を迎えた夫婦と彼らを取り巻く人々とのハートフルコメディ。

妻が隠していた離婚届を偶然 夫が発見し、夫が悩み奔走するといった内容。果たして離婚届の真意は?夫婦の運命は?20代は愛で結ばれる夫婦、30代は努力して夫婦、40代は我慢の夫婦、50代は諦めの夫婦、60代は感謝し合う夫婦というのを聞いたことがあります。この映画を見て響くのは、とくに40〜50代かと思いますが、熟年離婚という社会問題についても一考させられる作品ではないでしょうか。

前から阿部寛の作品は欠かさず観てますが、今作も抜群の演技力を発揮しています。なかなか決断が出来ず言いたいことも口に出せないヒラ教師。しかし誰よりも生徒の目線で接し、自分の事は二の次の優しい男を演じています。

全編、笑いのセンスも抜群!
声に出して笑うシーンが数々あります。
特に、福島の 『こいづま駅 』(架空)でのシークエンスは邦画史に残る名シーン(感動と笑い)じゃないでしょうか。ドラマ出身の監督さんなんで、多少は、歯が浮くような言い回しも気にならない。

そして凄いのがエンディングロール。ファミレスに行きたくなりました!
これを見て、この映画の満足度はMAXになりました(*'▽'*)
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