明月

背徳の王宮の明月のネタバレレビュー・内容・結末

背徳の王宮(2015年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

権力者にどうしようも無い人がなった歴史は、どの国にもあるが、
韓国と言えば、燕山君。

燕山君の姦臣たちを中心にした筋立て。

それにしてもひどい治世だ。


=======
暴君、燕山君の世。
姦臣、イム・スンジェとイム・サホン。
政にはまったく関心がなく、情欲に溺れる燕山君。
人を殺しすぎて幻影と妄想に悩まされるようになった燕山君。
うまいこと操ろうとするスンジェ。

チャンファ録。
各地の美女をチェホンサ(採紅使)として集められる。
スンジェは自分たちを小物と無視したヤツらを見返すと。
チャン・ノクスは、イム親子に対抗するため、女官を用意する。

都の娘たちは、かたっぱしから紅の札のもとに連れていかれる。
ノクスに対抗するために、綾奴に行くスンジェ。
そこで、白丁(と畜人)の女に目をつける。
暴漢に襲われ、女に助けられる。
運平に連れて行って欲しいと頼む女。
父の借金を返すために、自分を差し出すと言う。
スンジェは断るが、領主の娘の代わりに、差し出される。

鬼蓮の花だとスンジェは、女を迎える。

燕山君は、運平の女たちの到着に大喜びする。
女人禁制の成均館でキーセンを育てると言う燕山君。

次の王を立てて燕山君を倒す計画を立てる男たち。

女たちは日々、官能の厳しい訓練を受ける。
芸妓のチュンメが魔人とされ、燕山君に気に入られる。
牛の子宮を食べたチョ・ウォンジュンの娘。珠人と名付け、今すぐ連れていくと言う燕山君。

剣舞の練習をするウォンジュンの娘ジョンファ。
その様子をみて、逆徒のキム・イルソンの娘、ダニだったと気づいたスンジェ。
サホンは、王様への晩酌の練習をさせる。
チュンメは、隠喩を使った歌を使い、楽しませる。
ジョンファに、スンジェがチュンメにした賭けをやらせる。
ジョンファは、賭けに乗らずに済ませる。

宴の席。
チュンメの舞。
大喜びの燕山君。

ジョンファの剣舞。
燕山君は、夢中になる。

ジョンファを狙う弓矢。
サホンの合図で矢が放たれる。
スンジェがジョンファを庇い、毒矢に刺される。
サホンは、と畜人の娘だと気づいたのだ。

これは、謀反だと言うスンジェ。
士林派を一掃する。

ダニが王を狙っていたことを聞くスンジェ。
娘に父親の処刑をさせる燕山君。

脱落者が発表される。
再教育されて戻るか、追放されるか。

興清を選ぶよう王に進言するノクスの兄。
ジョンファとチュンメが選ばれる。

ダニの元に行くスンジェ。
鍼を打って、官能の身体にする。
ダニは姦臣に興味はないと言う。

燕山君は、2人を競わせる。
自分の前で犯し合うよう指示する。
その様子を絵に描く燕山君。

2人が絡み合う。
チュンメが負ける。
美しい首をくれると言ったが、
この首は美しくないとジョンファが言い、チュンメは命が助かる。
チュンメは下女になり、
ジョンファは興清になる。

興清の床入れを別の者にしてくれと燕山君に頼むスンジェ。
燕山君は、死霊に取り憑かれて、手足が勝手に動くといい、自分を止めてくれと泣く。
ノクスの乳を赤子のように吸い、落ち着かせる燕山君。

興清を迎えにいくスンジェ。
ジョンファを運んでいると思っていた籠は、チュンメが乗っていた。
ジョンファは王宮へ。
謀反派に「決して失敗してはならぬ」と言われる。

浮かせたり、ひっくり返したりするもの、それが何か先にお答えくださいと、謎かけするジョンファ。

小刀を手に入れて、燕山君の額に刺そうとした瞬間、つかまる。

王になれずとも、まともな人間になれと言うダニ。

燕山君は、忠臣がおらず、姦臣しかいないとイム親子の前で怒る。

スンジェは、ダニを刺し殺す。
チュンメは、卯の刻にダニを迎えにいく。

スンジェが戻る日。
燕山君は、さらに狂気に塗れている。

夜中、燕山君を呼び出したスンジェ。
血まみれにして、豚に塗れる燕山君。

スンジェは、ダニとサホンの前で自害する。
サホンは、謀反軍に殺される。

新しい王が治世して3年。
屠畜の舞。
飲み屋の女将になったチュンメ。
仮面をつけて踊るスンジェ。
そっと見ているダニ。

雪が舞う。
明月

明月