群青

ミッション:インポッシブル/フォールアウトの群青のレビュー・感想・評価

3.4
2018年劇場鑑賞27作目。
吹替。


この作品のミッション・インポッシブルというタイトルは表向きであって実は、トム・クルーズpart48とかなんとか、そんなことじゃないかと思った笑
そう思うほど、トム・クルーズによるトム・クルーズのためのトム・クルーズの作品だった。

確かによくよく考えればミッション・インポッシブル1からそうだったのかもしれない。何せ作品の醍醐味であるチームは初っ端から崩壊し、その犯人がテレビシリーズでは恒例のキャラだったからだ。
トム・クルーズは最初から俺のフランチャイズにする!という意気込みだったのかもしれない笑


今作はそれが極地に達している。
CGではないかと疑問を抱くものがことごとく実写での撮影。正直言って頭がおかしい笑
鑑賞者はトム・クルーズ演じるイーサン・ハントの生死よりも、当のトムの安否の方が気になってしまう。ハラハラさせられる。
これはもうアクション映画などではなく、本当にあった怖い話とかいう次元だ。

バイクなんかはお手のものんで当然のごとくノーヘル。あまりに怖すぎて、逆にこれは危険運転の啓蒙になるのではないか?と思わせられる。今すぐ全国の自動車学校はミッション・インポッシブルを教材に使うといい。一言で済む。これは実写です。で笑

HALO降下なんかはいい画を撮るために何十回と飛び降りる。進んで飛び降りるとは何事か。バカか笑

個人的にはヘリコプターのくだり。操縦なんかじゃないよ。そんなもんはトム様にとっては単に免許を取って操縦する、でしかない。
そこではなくてヘリコプターに乗ろうとするところ。
正直言ってタマヒュンになった。自分の声とは思えない細くて高いキャッという声が出たよ。うん。まさかトム様前の前では老若男女が乙女になってしまう。

有名だったビルからビルへの飛び移り骨折シーンは、予告で散々骨折したテイクを使ってるのに本番ではそのシーンを使わない。なんでここで使わないんだよ!笑
他が十分危ないからってか!
そ、そうか…(納得)


話は前々作のゴーストプロトコルとほとんど一緒というか、更にアラばっかりでアクションありきの展開になってるのがちょっと残念。ローグ・ネイションのようなスマートさもミッション・インポッシブルには必要なところ。完全にパラメータ振りを間違えている笑


嬉しかったのは奥さん役であるミシェル・モナハンの再登場。
ローグ・ネイションで出てきたレベッカ・ファーガソンは突然出てきたのにもかかわらず、あれ?イーサン、おい、奥さんいたよねな、あれ?なんでその女にちょっと惹かれてんの?とちょっと良い感じになっていた。
プンプンしたが、作品内では恋愛に発展しなかった。この選択は良かった、と思ったが今作ではそれがさらにプラスになっている。

それはミシェル・モナハンとレベッカ・ファーガソンが出会うから、
かたや奥さんとは別れていながら、あえての離婚で気持ちは両想い。
かたやレベッカ・ファーガソンとは仲間でありながら持ちつ持たれつで以心伝心ができる。
その二人が出会った時の絶妙な距離感と雰囲気!こ、これは見えない火花が!と感じました。良かった。

関係を曖昧にしたからこその気持ちよさだった。

どうでも良いけど、この二人、顔が似てません?笑
初めてこの作品を観ている人は、最初の回想で出てきたミシェル・モナハンと途中から出てくるレベッカ・ファーガソンを同一人と捉えて、見て行くと二人が出てきたあれ?とならないだろうか笑
いや絶対一人や二人はいる!
この二人もそうだけどニコール・キッドマンも加えると、完全にこの3人はトムの性癖としか思えないんだけど笑
似過ぎ笑


あ、そうか。ミッション・インポシッブル自体、彼の性癖だったか。そうか。納得。

次回はどんなオナニーが観れるだろうか笑


※追記
吹替のDAIGOは声質はヘンリー・カヴィルに合っていると思います。ちゃんと意識声を低くしてシリアスにしていました。一言目が良かった。演技が壊滅的だった…喋れば喋るほど苦笑い。HALO降下の下りはDAIGOあっての脚本家と思うほど笑
あと、ジェレミー・レナーがいないのが辛い…
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