まぐ

ONE PIECE FILM GOLDのまぐのネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

以下、あくまで個人的な感想です。





惜しい…
あまりに惜しい映画だったので久々にレビューに留めておきたくなった。
テゾーロの設定はめちゃくちゃ好きだったので、もっと詰めてほしかった。
左の薬指にのみ指輪をつけていないカットがあったのでいろいろ深読みしたのだが、カットによってはついていて一貫していない。
天竜人に対して怒りが向かないのは不自然。天竜人を最後には騙して復讐するつもりだった、みたいなサブプロットを入れる余地はあったはず。
金で支配、というのが物理的な意味すぎる。もっと金という概念で支配したり麦わらの一味を追い詰めないと、金がないことで恋人を買われる、という過去が活きていない。

これは個人的な印象だけれど、掴みで豪華なショーをやるにしても、CGであの密度では熱量が伝わらない。せめて画面の隅々まで豪華に、派手にやってほしかった。CGで動かす背景に観客の存在を感じない。
その上一味のキャラ紹介が長く、なんだか序盤からもたついた印象。

全体的に、テゾーロが行う悪事が中途半端。金の牢獄にでかでかと逃げ道が開いてたり、一味をとらえるのに金粉を固めなかったり、最後のショーのための罠だと言えば一応筋は通るが、どちらにせよあんまり不自然なのでずっとモヤモヤして話に熱中できない。
もっと上手く隠さなければ一味やテゾーロがバカに見えてしまう。

面白くなりそうだっただけにいろいろ文句を言いたくなる映画だった。


テゾーロ艦のデザインはすごく好きだった。船の上に小国、船を引く巨大な亀、というロマン。
劇伴やルフィたちのキャラデザも劇場版ならではの外し方ですごく良かった。ルフィにカラーグラスかけさせるまでの思い切りが好き。
まぐ

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