KouheiNakamura

貞子vs伽椰子のKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)
4.3
お前も呪い殺してやろうかぁ〜!(デーモン閣下の声で)

いやあ…とても怖く、ドキドキ出来て最後には笑顔になれる素敵な映画でした。
日本のホラー映画界を代表する二大巨頭、まさかの激突。最初にこの報道を聞いた時は、「あーあ、また貞子3Dみたいなギャグ映画か。」などと完全に舐めきっていました。更に映画の宣伝方法も貞子と伽倻子の政見放送、始球式などギャグ寄りなものばかり。おそらくは映画も支離滅裂な展開をギャグで誤魔化したようなものなのだろう…と思っていた僕が馬鹿でした。
映画が始まると、宣伝などで見られたコメディタッチな雰囲気はどこへやら。暗闇を活かした画面、じめじめしたJホラー特有の演出が全編に発揮されていて緊張感が途切れませんでした。貞子側の怖さ、伽倻子側の怖さをキッチリ丁寧に描く白石晃士監督の手腕は流石です。そして映画が中盤に差し掛かると、いよいよ二つの恐怖は交わり始め怒涛の対決場面へとなだれ込みます。そこからは笑撃もとい衝撃に次ぐ衝撃の連続、そして驚愕のラストへ…!
エンドロールで流れるは悪魔の歌声。(シャナナナナナナァ〜♪)
エンドロール後には我々へのおまけ付き


いやあ〜素晴らしく面白く、満腹になれるホラー映画でした。今年の夏休みにぴったりな祭り映画、是非スクリーンで。
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