KouheiNakamura

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃のKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

5.0
コナンが万人向けの娯楽大作なら、クレヨンしんちゃんは?そう、ナンセンスコメディの傑作映画シリーズだ!
初期のギャグと勢いで押すキレッキレの作品群(ヘンダーランドぐらいまで?)、ご存知原恵一監督の手がけた中期の傑作たち(オトナ帝国、戦国大合戦が決定打)、試行錯誤を繰り返した後期の作品たち(グルメサバイバルぐらいまで?)、そして2014年のロボとーちゃんから今作までのバランスが取れた傑作たち!
と、一口にクレしん映画と言ってもこれだけの歴史があるのです。そんなクレしん映画の第24作目。

今回脚本を手がけた劇団ひとりさんは前から芸達者な方だな〜と思っていましたが、まさかクレしん映画にこれだけぴったりハマるとは!繰り出されるちょっとお下品でキレキレのギャグ、大人にしか分からないネタの数々、しかもストーリーは分かりやすくテーマは奥深い。ちょっと近年のクレしん映画の決定打、来ちゃったんじゃない?と思ってしまうほどの完成度の高さに感服。とにかく明るい安村のこれ以上ないほどの正しい使い方には爆笑させられました。
また、今作には明確な悪役がいないのも興味深いところ。今回しんちゃんたちが立ち向かうのは少女の心の闇なのです。ともすれば重くなりがちなテーマを笑いで包み、納得のいく着地を見せる脚本には作り手の方々のこの上ない優しさを感じました。

GW、何の映画を観るか?クレヨンしんちゃんに決まりでしょう。オススメです!
KouheiNakamura

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