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ある戦争のpokotanのレビュー・感想・評価

ある戦争(2015年製作の映画)
3.5
一瞬の判断。
仲間のため、一刻も争う事態に、第6地区への上空からの支援依頼をしたために、民間人11人の殺人容疑で起訴される。

家族の視線が切ない。
やっと数年ぶりに家族と再開したのに。
子供がベッドで「本当に子供を殺したの?」って聞くところはたまらない。

進む裁判で他の隊員からの供述で徐々に罪悪感が増す。

ケネス・ヤンセンの供述が判決への一縷の光だったわけだけれど、判決が出ても気持ちのいいものではない。
喜ぶ仲間の兵士を見て違和感を感じるのは、実際に民間の子どもたちが犠牲になってるから。
ただそこで生活してるだけなのに誤爆により命を奪われた。

誇れる人間、誇れる父親であるために。
クラウスは、これからの人生に大きな罪悪感を背負って生きていかなければならない。

見終わったあと、色々と考えさせられる。
なかなか重い映画だった。
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