『キャプテン・マーベル』の余韻から、ブリー・ラーソン目的で鑑賞。
気をつけていただきたい。本作のジャケット、並びにタイトルには二重の罠がある。
① あたかもB.ラーソンがタナー・ホールという名の主人公を演じているかのような構成
② そのタナー・ホール(=B.ラーソン)が小悪魔的な “誘惑” を見せてくれるのではないか?と期待させる副題
厳密には、これら2つの半分は正しい。
① 原題も『Tanner Hall』だし、② B.ラーソンが教師を誘惑するシーンは実際に存在する。
しかし!B.ラーソンはメインの4人のうちの1人に過ぎず、主人公ではない上、ストーリー的な立ち位置では地味な方だ!そもそも「タナー・ホール」とは、彼女らが過ごす女子寮の名前だった。
とはいえ、各方面から絶大な支持を得ている真の主人公、ルーニー・マーラの透明感は絶対正義で、背伸びした恋愛、初体験、友情、いたずら、LGBT…などなど、青春モノに欠かせない要素は十二分に提供してくれる。ソフィア・コッポラを思わせる映像美も女性監督ならではかと。
だが、実はもう一つ罠がある。
③ ジョージア・キング演じるヴィクトリアの嘘、嫉妬、見栄は、同情の域を通り越したサイコ・サスペンス。