Okeydokey999

ショコラ 君がいて、僕がいるのOkeydokey999のレビュー・感想・評価

3.0

No_95
20世紀初め、フランスにて実際に活躍した、白人道化師と黒人道化師の異色コンビの物語。人種差別という重たいテーマを扱いながら、彼らの芝居には確かに、人を笑顔にさせる力がありました。


(あらすじは紹介してあったので割愛)


ストーリー展開は至ってシンプルで、彼らが出会ってコンビを結成し全盛期を迎えてから解散、その後…と時代の流れを追っていくので、話の状況はとても分かりやすいものでした。
ただ、予告を観て興味を持って邦題からして良い話なのかな、と大方見当をつけて鑑賞しにいったのですが、予想していたものとは全然違って結構ショック。「君がいて、僕がいる」なんてタイトル付けられたら、どんな壁があっても君と乗り越えてみせる!!みたいな固い絆コンビかと思ってたのに、何故か憂鬱な気分で映画館を出る羽目になりました。解せぬ。


人種差別という根強い差別意識をとことん描き出した今作は、観る者の胸に「肌の色」による違いとは何なのか、ということを深く考えさせられます。重たい話ではありますが、やはり一度は触れておくべき問題であるとは思いますので、これを機会に考えてみてはいかがでしょうか。
それと最後にもう一つ。サブタイトルにはご用心。
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