ヨダセアSeaYoda

スイス・アーミー・マンのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.6
"戻ったらサラに熱い思いを伝える。
 ノドが乾いてたら水をあげて、
  オナラでどこへでも"

【STORY】
 無人島。絶望し首を吊ろうとしていたハンクは、流れ着いた死体がオナラを推進力に水を進み始めるのを発見する。笑
 スイス・アーミー・ナイフのような "万能死体" メニーとハンクの不思議な友情と冒険の物語。


【一言まとめ】
●イかれた設定と心温まる物語
●アカペラのサントラが印象的
●自由って何だっけ。


【感想】
《愉快なD. ラドクリフ3貫》2貫目

 何だこのイかれた設定は…何度見てもこのブッ飛び加減には笑ってしまいます。
 ジェットスキー、給水タンク、コンパス、と何にでもなれる死体メニーを演じるのがあのダニエル・ラドクリフというのが最高ですよね。「いつまでもポッターでいると思うなよ」!って感じが最高です。

 汚過ぎる描写(毛がボーボーのお尻を出したり、口から出た水を飲んだり)には顔をしかめてしまう事も多少ありますが、"この世界観だから許される" 感は大いにありますよね。笑

 「ペ○スを入れてもいいか?」などとド直球に聞こうとしたり、オナラを恥ずかしいものではないと熱弁したり、そういった事を悪意なしで純粋にしているメニーのキャラクターは、序盤から可愛く見えてしまいます。

 パッ♪パッ♪といったアカペラによるサントラや、わざとらし過ぎる光の演出も特徴的。設定の不思議感と、それにそぐわない暖かな空気を見事に演出していますね!

 人形に囲まれてワチャワチャしてるシーンが最高に楽しそうで好き。ハンクは器用だなぁ。自由って何だっけ。幸せって何だっけ。ふざけていますが、意外と色々考えさせられる作品ですね。

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観た回数:3回
直近の鑑賞:Netflix(20.08.11)
     Netflix(21.02.04)
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