無人島に遭難した青年と海岸に流れ着いた死体が、タッグを組んで脱出しようとする話。
冒頭の死体から出るガスをエンジンに変えて、モーターボートのように海へ飛び出していくシーンには度肝抜かれた。タイトルの出し方もオシャレでカッコ良かった。
ハリーポッターのイメージを逆手にとったダニエルラドクリフの死体っぷりも見事だった。移動手段だけでなく、水筒にも武器にも髭剃りにもコンパスにも話し相手にもなる万能さがシュールだった。
しかし、中盤からは現実離れしたサバイバル劇と、現実なのか幻なのか分からないような抽象的なシーンがダラダラと続いて退屈だった。完全に中弛み。
設定はぶっ飛んでいるのに、中身は変に真面目に作りすぎていて、笑えるわけでもなく中途半端。
どうせなら思いっきりコメディに振っても良かったかもしれないけど、不謹慎にもなりかれないし、オナラで笑えるかって言われるとそうではないし。気持ち悪いっていう方が強かった。
最後どう落とすのかが気になって観ていたけど、結局最後までオナラに頼りっきりで残念。意味も分からなかったし。
無駄に長いだけで、なんとも中身のない映画だった。