リトル・マーメイドのuneoのネタバレレビュー・内容・結末

アニメ版は未鑑賞、ドルビーシネマで。
いわゆるわるいやつ、みたいなキャラクターが出てこないから気持ちよかったし、観終わったあとも爽やか。こんなに平和でいいのか？って思わなくはないけども、そもそも映画って夢を見させてくれるものなんだから、こんな理想的で寛容な世界があってもいいし、それこそ今失われつつあるものな気もする。ギスギスし過ぎの現実に辟易してるから余計にそう感じたのかもしれない…
ハリー・ベイリー演じるアリエルかわいらしくて、あの歌声聴いたら誰もが配役に納得するんじゃ…エリックの冴えない感じはもうディズニー実写化あるあるだよね。
正直、古典的なストーリー過ぎて大丈夫かな…と何度かヒヤヒヤしたけど、それこそ声高に新たなジャスミン像を再定義した実写版アラジンとは対照的に、アリエルが主体的に動くというよりエリック他まわりも含めて時代に合わせてアレンジされてる印象。元を知らないから違うかもだけど。
気になった点はほとんどないけど、アースラのデカさとあっさり倒されるところくらいかな。あれは笑ってしまった…でも彼女だって可哀想だよね。
ラストでアリエルがトリトンに返すセリフ、英語ではforgiveだったから「許してくれてありがとう」ってことだったみたいだけど、日本語字幕は「わかってくれてありがとう」になってて、こっちの方がニュアンスとしてやさしくていいな、と。みんなが味方になってくれての大団円に涙しちゃったけど、ちょっとやり過ぎでは…と冷めた気持ちがなくはない。いいシーンだったけど。
リン＝マニュエル・ミランダの手堅い仕事もあって音楽がめっちゃよかったし、劇場でこそ映える作品だったから、音響のいいスクリーンでの鑑賞がおすすめ。