岸辺露伴 ルーヴルへ行くのuneoのネタバレレビュー・内容・結末

良くも悪くもNHKテレビドラマ版そのままという印象。
劇場版というからには映像のリッチさとかスケールとかを求めてしまうけど、期待以下で残念… パリでロケ敢行と聞いても、へーそうなんだ…くらいな。これなら2時間スペシャルで放送すればよかったのでは（そもそも1時間弱の尺がちょうどよかったというのもあるかも）。
色々残念ポイントはある中で、いちばん残念だったのは露伴の青年期役の長尾謙杜。高橋一生は円熟の域に達してるのに対して、彼の初々しさはよしとしても、それが露伴かというと甚だ疑問。同一人物を演じてるとは思えない拙さ。顔が似てない、声が似てない、のはわかってるから、せめて寄せる努力はしてほしかった。
シーン毎のつながりがわるかったり、テンポ、配分（青年期回想がやたら長い…）もいいとはいえないような。
高橋一生と飯豊まりえ、ふたりの相性のよさからくる絶妙な掛け合いが好きで楽しみにしてたのに、そこも物足りないという不満。このエピソードなら仕方ないか…
でも祖母から受け継いだ癖ありサングラスとか、奈々瀬と仁左右衛門のシーンはよかったし、面白くないわけじゃない。むしろあんな地味な題材の原作を巧く脚色して映像化してる方だと思う。わりと成功してる部類じゃないかな。ただ期待してた分、がっかりしてしまったというだけ。テレビドラマ版を追ってたひとなら、それなりに楽しめると思う。