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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのuneoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズのなかでも屈指のシンプルさ。
扱う題材に対してのノリの軽さ。
戸田奈津子翻訳によるところもありそうだけど、一昔前の映画っぽさ。
浮世離れした御伽噺な趣きで、
ただただトムさまと仲間たちの超絶アクションを楽しむだけの作品。
だから倫理観とか求めちゃダメ。
163分もあるのに鈍重で話が進まないし、
そもそもストーリーなんてあってないようなものだし…
マクガフィンとなる鍵の秘密だって、
あんな回りくどいことしなくても
わかりそうなものだし。
イーサンってもう少し頭が切れる
キャラだったはずだけど…
あと心理戦で明らかに負けてそうなのに、
イルサの死も雑に扱われてるから
えっ?てなるし。
パリスだっていいように使われてるだけで(一応一命を取り留めたぽいけど…)
なんかモヤっとする。
ガブリエルも小物感すごくて、
エンティティも脅威ってほどじゃない。
結局トムさまがやりたいようにやる。
それだけで面白ければいいんじゃないかな。
ルーサーとベンジーが脇に追いやられてるのはあまり感心しないけど。
ただ、「トップガンマーヴェリック」で、
年齢に抗いながらもそれを受け入れていく様を演じていたトムさまが、
今作ではAI(とかテクノロジー)に抗ってフィジカルで勝負するっていう展開は、
意図してるかどうかは別として、
社会性がなくはないような気もするし、
現在進行形のスト問題とも
無縁ではないのかもしれない。
…ということまで考える必要もないほど、
映画本来の面白さに満ちた、
最高のエンターテインメント作品だと思う。
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