このレビューはネタバレを含みます
夜の道路をゾンビに追われひたすら逃げるひと組のカップル。
いつ襲われるのかともうすでにワクワクして観ていたら横からゾンビにタックルする吸血鬼(その時は分からなかったです)が現れ、更にカップルが逃げ込んだ民家にもゾンビが。
逃げ惑う2人に急に民家に突っ込んできたパトカーと、ゾンビを襲う吸血鬼(その時は分からなかったです、2回目(笑))が大量に入ってきて、ゾンビと人間と吸血鬼が入り乱れるという、開始五分で始まるてんやわんやっぷり(笑)
もうすでにそのゴチャゴチャ感が面白い。
設定としては、吸血鬼、人間、ゾンビが階級で差別されながら共存している街が舞台。
もうその設定だけでこの映画を観ようと即決しました(笑)
更にその街に宇宙人が襲来して、吸血鬼のペトラと人間のダグとゾンビのネッドが3人で力を合わせて宇宙人を撃退しようとする…。
設定が面白いだけに散漫になりそうな予感もしてましたが、どうして90分という短い間に笑いもあり、人間ドラマもありで、それが三人それぞれ描かれていて、最後まで笑って、ちょっと涙して、安定して観られました。
3人とも元は人間だったのにそれぞれの理由で吸血鬼やゾンビになっていて。
特に頭が良いのに周りに受け入れてもらえなかったネッドが最後落とされる核融合爆弾をキャッチするシーンに(少年野球時代にフライをキャッチできなかったシーンがフラッシュバックする)ちょっと涙しました(笑)
後はドイツ語訛りの英語を喋る宇宙人がビリー・ジョエルの歌詞をパクって住民に説教するシーンに大爆笑。
個人的には、「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ゾンビランド」に続くよく出来たコメディホラーだと感じました。
何で共存出来てるの?
何で吸血鬼は最後弾けるの?
何でゾンビは脳みそ食べないと人間に戻りかけるの?
共存はゾンビと吸血鬼と人間だけじゃなくて…ダグも(笑)
でもいいんです。
細かいことは。
それがこの映画であって、ちゃんと描ききっているから。
観て損はない映画です!!