たけちゃん

ザ・プレデターのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
4.2
奴は、捕食者ではなく、ハンターだ!


シェーン・ブラック監督 2018年製作
主演ボイド・ホルブルック

観ましたよ~\(^o^)/
待ってました「ザ・プレデター」
金曜日に観た2本目がコチラでした。

プレデターシリーズ、大好きですからね。
しかも、監督が1作目に出演もしたシェーン・ブラック、「アイアンマン3」の監督でもあります。娯楽アクションなら任せられるかな( ˘ ˘ )ウンウン



今作、過去のシリーズの続きとして作られてました。
プレデターは87年、97年にも地球に来たという設定。


87年はもちろんシュワちゃんと戦ったプレデターの第1作ね。監督も出てました\(^o^)/
そして、97年とは1990年に公開された「プレデター2」の舞台が97年のロサンゼルスなんです。その当時は近未来という設定のストーリーだったんですよね。
だから政府はそこからずっと準備していたんだ( ˘ ˘ )ウンウン
なので、今作、プレデターの生態に詳しいエージェントも存在します。←ヤナヤツデシタ

でも、「プレデターズ」にもシュワちゃんの話が出てたんだけど、続編の扱いではない。あれって、どっか連れて行かれちゃったから、地球ではただの失踪ぐらいの抑えで、今作には設定引き継がれてないのかな?←ソユコト?


あと、今作は設定だけではなく、音楽とかも過去のシリーズのものを使っているのが良かったねぇ。
このへんは旧作ファンの取り込みどころ(笑)
あのプレデターが出る時の「どんこどんこどんこ」となる太鼓の音やアラン・シルベストリが書いたテーマ曲も使われていて、僕はそれだけで嬉しくてテンション上がりました( •̀ω•́ )و✧



さてさて、そんな今作、僕はかなり好きです。
でも、コレジャナイ感を感じた方のレビューも多し。
もちろん、僕も言いたいことがあるんだけど、それよりも好きなところをピックアップして、「ザ・プレデター」擁護レビューを上げます。←チョットネタバレ








1番良かったのが、今回、プレデターと戦うことになるチーム「ルーニーズ」の構成です。

この構成メンバー、みんなイカれてる。
というか、ちょっと問題がありますよね。
軍の犯罪者でもあるけど、それ以上に異常者の扱い。
でも、よく知ると、みんな軍の被害者なんですよ。


リーダー的存在であるネブラスカは自分の頭を撃った元空軍特殊部隊の軍曹。演じるトレバンテ・ローズは「ムーンライト」で大人シャロン役の人です。言われないと分からんかった……。

他のメンバーもみんなPTSDを抱え、おかしくなって軍刑務者に入っている。一人一人しっかりとキャラ立ちしてて、好きだったなぁ。
クインとの出会いは最悪に近いですよね~。
でも、そこから結ぶ信頼へのくだりが熱い!


ルーニーズのイカれたメンバー、実はそれぞれに優れた技術を持っているエキスパートで、政府の組織スターゲイザーを出し抜いていく展開もかなり好きでした。

こういう落ちこぼれが頑張んる話が大好物なんです。
それに加えての「滅びの美学」ですよ( ˘ ˘ )ウンウン
映画の途中で、すでにルーニーズを好きになっているんですが、そのメンバーが自己中な思いを超えて、仲間のため、ローリーのために戦って、そして、散って行く姿は胸熱です( •̀ω•́ )و✧
泣けます\( `皿 ´ クー)
これはたまらんですよ!

そもそも、主演のクイン・マッケンナが、スナイパーとしては超優秀なんだけど、ダメ親父で、このダメ親父と息子のストーリーも大好き( ˘ ˘ )ウンウン


落ちこぼれと言えば、ジェイコブ・トレンブレイくんが演じるクインの息子ローリー・マッケンナは、自閉症スペクトラム障害(ASD)を持っています。そのため、学校では周りの子からいじめられています。ちょっとこのあたりの彼の置かれている環境や周りの扱いに、違和感は感じますが。

でも、映画の中で、発達障害は人類の進化の過程であると定義し、そのローリーが特殊な技能を発揮、プレデターに認められるという展開は、ASDを扱ったものとしては面白いと思いましたが、批判もあるかもしれません。僕は肯定的に受け止めましたよ。

そのジェイコブくんは、やっぱり素晴らしい。
「ワンダー」にも驚きましたが、今回はASDの少年という難役を、本当に見事に演じていました。


今作のプレデターの造形は、賛否両論ありますね。
僕はAVPのプレデリアンもウェルカムな人なので、今作のDNA操作されたアルティメット・プレデターもダメではない。
そもそも、ひたすら強さを求める種族なので、倫理観なんて無い。異種交配もなんでもあり。だから、異論は無し。



ただ、手放しでもなく、違和感もあります。
違和感の筆頭は、オリヴィア・マンが演じる女性生物学者ケイシーなんです。圧倒的な強さを持ったプレデターに彼女で太刀打ち出来ますか?

彼女、柴咲コウに似てますよね……ではなく(笑)
なんで、生物学者があんなに銃の扱いとかに長けてるのか、意味が分からない(ヾノ・ω・`)ムリムリ

歴戦のエキスパートに混じって、一緒に戦うのは、ありえないでしょ?
「AVP」のレックスは冒険家なので、まだ分かるんだけど、ケイシーは謎(._.?) ン?
その必然性や正当性をきちんと描いて欲しかった。
どうしても女性に活躍させたかったのか、無理矢理感がねぇ。クインの奥さんが強いってのは説得力があったのになぁ( ˘ ˘ )ウンウン


そんなアルティメットな彼なのに、ラストがちょっともったいないとは思いました。
そんなこんなありますが、トータルとして、僕はかなり好きでした。多分、1作目の得体の知れないプレデターを求めるとバツ🙅×で、そこから派生したダメチーム復活ムービーとして捉えると楽しめます。
これから観る人はどちら派かな?