イライライジャ

Otto; or, Up with Dead People(原題)のイライライジャのレビュー・感想・評価

3.2
購入してからかれこれ4年以上放置してたけど遂に鑑賞。
アバンギャルドなゲイポルノゾンビ映画。
墓から蘇ったゲイゾンビのオットーがヒッチハイクでベルリンまで行き、政治的ポルノゾンビ映画の主役をする。映画のシーンと現実のオットーを同時進行で写していく。
登場する男は全員ゲイというBLゲーム並の世界観なので、血塗れの男たちが絡み合うのが好きな特殊な変態向き。

耳障りなノイズや効果音が続き、音楽の挿入など含めてもかなりチープだが、ゲイとゴアとポルノとゾンビという濃ゆ〜〜い要素が詰め込まれてるので嫌いになれない。

傷口からちんぽ突っ込んでピストンするシーンがあったんだが、これはポールモリセイの『悪魔のはらわた』が元ネタなんだろうか。

この映画は「オットーは本当にゾンビか?」という疑問が残るが、死んでるも同然な孤独な彼を表現する暗喩としてゾンビの姿なのではないかと思った。
ゾンビの姿もただのエモボーイみたいだけど、ネオゴスゾンビと書かれてるので路線はそっち系なのかも。
それにしても元恋人を思い出して探しに行くところはいいな。例え生きてる人間だったとしても良い結末かもしれない。

海外盤なので容赦なく大量の無修正ちんぽが出てくるのだけど、ゲイゾンビの乱交シーンだけは本当に勘弁してくれってほど気持ち悪かった。
おっさんのガチフェラとかマジで見たくないし、あんなアップでキンタマ見たくない。

特典にあった削除シーンは絶対削除するべきじゃないシーンばかりだった。オットーが人間を食べる貴重なシーン…。