kuu

ザ・プリズン・ブレイク 大脱獄のkuuのレビュー・感想・評価

3.3
『ザ・プリズン・ブレイク 大脱獄』
原題Death House.
製作年2017年。上映時間88分。

囚人や悪人、看守役にホラー映画のレジェンド俳優たちが扮した製作国米国・アイルランド合作アクション巨編。

世界的極悪囚人を収監している極秘の巨大監獄。
人間の“悪”を9つのレベルに分け極悪囚人を収監している巨大刑務所“DEATH HOUSE”にやって来た男女ふたりの連邦捜査官。
(ふたりの司法側の男女が何故、同室のシャワーを浴びる必要があるのか未だに謎がとけない。)
その時、想像を超えた暴動と脱獄事件が発生
居合わせた連邦捜査官たちとの攻防が始まる。。。


今作品のハイライトは、トニー・トッドとシド・ヘイグの演技、そして、可愛らしいコートニー・パルム(ちょいホクロが気になり目が行くが、決して胸のポチに目は行ってませんので、ホクロですので)かな。
パームさんのホクロ、若しくは、ホラーが好きでなければ、この作品は見送る方が無難かな。
ゴア・エフェクトやCGIは荒削りで、ストーリーやセリフは90年代前半に作られたオリジナルビデオにふさわしいモンでした。
たくさんのホラー俳優やB級映画俳優ご出演やし、それを見つけるのは楽しいことやけど、そのうちのいくつかはパフォーマンスについて簡単に説明しているだけで、まぁコアなファンには多少の興味は湧く事柄でも、そうじゃなきゃ、
『なんじゃこりゃ』級のホラーにしか映らないんちゃうかな。
俳優陣を羅列すると、
ケイン・ホダー(『13日の金曜日』後期シリーズの殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズ役(第7〜10作目))、
トニー・トッド(『キャンディマン』シリーズの“キャンディマン”役)、
シド・ヘイグ(『マーダー・ライド・ショー』シリーズで演じたキャプテン・スポールディングは近年の代表作)、
ディー・ウォレス(E.T.に出てた)、
バーバラ・クランプトン(「ゾンバイオ/死霊のしたたり」などホラーにバッチし)、
ビル・モズリー(『悪魔のいけにえ2』でのチョップ・トップ役で、その後も数多くのホラー映画に出演この人もホラーには欠かせんなぁ)、
マイケル・ベリーマン(突然変異体の異名を持つ俳優さん、ホンマ容姿だけでビビらせる)、
フェリッサ・ローズ(ホラーには欠かせない絶叫クイーンの称号を個人的にあげたい)、
ロイド・カウフマン(映画監督、映画プロデューサー、脚本家、であり俳優間違いなくアンドロイド)、
ダニー・トレホ(『マチューテ』今作品では見たくない役やった)
などなどのキャストが出演しているので、ホラーのマニア向けやし、《ホラー界のエクスペンダブルズ》は、わかるよ!
しかし、内容が芳しくない。
芳しくないが
ホラー好きのあくまでもコアな目線で書いていきますが、すべてが筋金入りのホラーファンへのラブレターのように仕上がってはいます。
昔ながらのゴア・イメージと、アクションシークエンスがミックスされていて、結末まで止まらないほど、もう、悪・趣味趣向の領域映画で、その路線の強度を高めています。
また、カメオ出演のホラー映画とは思えなかったかな。
今作品にはたくさんのカメオ出演者が登場してましたが、主要キャストを上手とは云えないまでもまぁ悪くなく演出しているし、カメオ出演者のことはほとんど忘れちゃう。
コートニー・パーム、
コディ・ロンゴ、
ケイン・ホッダーなどの主要キャストの演技を弾ませて、映画の焦点をカメオ出演者ではなくストーリーに合わせるようにはしていた。
そのおかげで、彼らのキャラや、繰り広げられるアクションに興味を持つことは多少なりともできました。
また、脚本に昔ながらのホラーの雰囲気を持たせつつ、アクション性を高めることに力を入れてました。
ハリソン・スミスがうまくやっていることのひとつは、すべてのものを発展させることです。
今作品のバックストーリーとその主な目的を、時間をかけて描いてました。まぁそうすることで、映画のタイトルが "Death House "であることから紐解ける、この場所がもうひとつのキャのように感じられるの塩梅なんやろな。
また、脚本の中で、他の有名なホラー映画へのオマージュがいくつか盛り込まれていたがこれは冒涜ととるか否かは観てる側しだいです。
これらをオマージュと呼ぶのかさておき、小生は感心したかな。
ダークで捩れまくりの世界観にマッチしているし、あって無いようなストーリーを邪魔することなく行われてました。
夢中とまでは程遠いけど、それなりに楽しむことができたのは不思議な感覚。
ホラー映画を見て楽しい気分になったんは最近ないかなぁ。
プチアクションのアドレナリン半開きのスリル満点の半分作品ですが楽しめた作品でした。
kuu

kuu