1933年公開の映画『透明人間』のリメイク。
とは言え中身は完全に別物なのでリブートか。
人間をCGで消すなんて当たり前になった今、アップデートさせたのは確かな演出力。
誰もいない場所を敢えて映すことにより観客の想像力を煽る技法はお見事。
そして今回は何と言ってもエリザベス・モスの一人芝居を観に来たのか?と錯覚する程、彼女の独壇場。
ツッコミ所を上げればキリがない設定を鬼気迫る演技力のおかげで説得力は増し増しに。
つまり今回の肝は主人公を透明人間ではなく被害者側に設定した事だ。
ラストもいい意味で厭な余韻をジットリ残してくれ、これぞ上質なホラー映画の証。
2時間しっかり緊張感を維持させてくれ最早感動!