さんぴん

マンチェスター・バイ・ザ・シーのさんぴんのレビュー・感想・評価

3.0

ものすごく静かな映画。

序盤からラストまで、大きく盛り上がる
様な要素は皆無。
叔父と甥の微妙な関係性を描く。

ケイシー・アフレックが素晴らしい。
あの対人折衝の慣れてなさ。
そしてできた兄と比較され続ける
なんとなく気まずい感じ、多分
現実世界の自分と役が一致したんだろうな

物語序盤から、あれが噂の。。、
みたいな腫れ物扱いされるリー、
一体何をやったのか、なぜそんなに
この街に住むことを嫌がるのか、
それがわかった時はもうやるせな過ぎて
もうちょっと軽い事件を予想してたから
予想の斜め上なんてもんじゃなかった

事件がわかるまでは、感情をあまり
表に出さない、一方的にしか会話しない
リーにややイライラするも
事件の内容がわかってからは同情。

映画全体の色調も少し落としてあるし
最後のシーンもいい感じ。
冒頭のシーンと対になってるし
あの後の関係については、観る方に
考えさせる余韻を残してる。

風景描写の所は夜にずっと流して
たいほどいい感じだった。
さんぴん

さんぴん