ふたば三十郎

ウインド・リバーのふたば三十郎のレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.3
うーん、ちょっと予告編詐欺。
《何故、少女ばかり殺されるのか》

いや、別に少女じゃないし、そこは女性でいいんでない?
サイコな連続殺人鬼を感じさせる見せ方はまるで違う。

被害者と加害者は西部開拓時代から変わっていない現実。
今なお白人のガンマン達がインディアンから略奪する図式。
黒人差別だけじゃない、もう一つのアメリカの闇を描いた社会派ドラマなんで、サスペンス目当てだと期待外れになってしまう。

ジェレミー・レナーがネイティヴアメリカンと家族を築き、この地に根をはる白人に対して、労働者としてこの最果てのウインド・リバーに流刑状態の白人。
そこに派遣される、おそらく出世コースに乗るはずの白人女性。

全てがメタファーの塊のような深い人間関係も、あの予告編じゃ分からんて。
と、イマイチ乗れなかったのは宣伝が悪かったことにしよう。
☆☆☆★