へたれ

ウインド・リバーのへたれのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.6
良かったとこ1 緊張感の持続
木立の間から覗くようなカメラアングルを劇中何度も使うことで、何かに見られていることを常に暗示させ、暴力は常に突然始まることで、常に不穏な雰囲気を醸し出していた。

良かったとこ2 銃撃前の混乱シーン
撃ち合いになる前の双方のマウントの取り合いと、そうは言いつつ全員が混乱しまくっている様子が、むしろその後の銃撃自体よりも緊迫感があって良かった。

ダメだったとこ 物語の不自然さ
序盤に置いた設定が生かされていないので、観終わっても未消化感がある。他殺と呼べるかどうか問題とか、息子との関係とか。
また、ジェレミー・レナー演じるコリーがやたらと喋り過ぎなのも不自然。あらゆる人に励ましやら説教やらしてまわり、身の上話もベラベラと。そこにストーリー上のメッセージが含まれてるので、なおさら脚本に言わされてる感が強い。
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