塚原直彦

ウインド・リバーの塚原直彦のレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.3
劇中の台詞にもあるが、まさにそこは「この世の地獄」。
そんな法の及ばない土地で一体何が起きているのか。。
現代社会から隔離された、しかし現実に存在し今も尚起きている事件にわずかでも苦しみ共感できる傑作。

主役のMCU組の二人は勿論、キャスト全員が抑えた演技で素晴らしく物語により勢いをつける。(ジョン・バーサルだけはやや無駄遣いか?)

雪のせいで白く冷たい画面に叩きつけるような重厚な音楽に、久しぶりにエンドロールまで放心。
絶望だけに終わらず、ラストわずかに見つかる希望もよい。

しかしテイラー・シェリダンは監督としてもとてつもない才能ですなぁ。
塚原直彦

塚原直彦