アタフ

イレブン・ミニッツのアタフのレビュー・感想・評価

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)
4.1
「凄い映画を見てしまった…」という気分にさせられてしまいました。
「させられた」というのはまだ自分がこの映画が本当に”凄い”映画なのか、”凄く見える”映画なのか判断できていないためです。

11分の”ある出来事”に向かって進んでいく群像劇。
81分間終始不穏な音が鳴り続けていて、次は何かが起るのではないかという緊張感と洗礼された映像で、観ていて飽きないつくりになっています。

これと似た”ある事件に向けて進んでいく群像劇”でミヒャエル・ハネケ監督の「71フラグメンツ」という映画がありましたが、「71フラグメンツ」は感情を殺して、余にも淡々と登場人物を描いていたのに対して、「イレブンミニッツ」はとにかく不穏です。怖いくらいに。
でもこの2つの映画、シーンの1つ1つに何か意味があるのではないかと考えてしまう点に関しては似ている気がします。

ラストシーンの何かとんでもないものを見てしまった感は凄いですね、ある大きな出来事もただの偶然で、日常のただの小さな黒い点ぐらい意味しかないのだ…的な意味なんでしょうか?
う~ん…やっぱりわからないですね…
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