KouheiNakamura

ロスト・バケーションのKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)
4.2
さめのえいが。

鮫。サメ。さめ。いやー素晴らしい響きですね。映画に出てくる鮫と言えば、やはり人食いザメ。スピルバーグの傑作「ジョーズ」を引き合いに出すまでもなく、これまでも数多くのサメ映画が作られてきました。…ほとんどはB級・Z級パニック映画ですが。

そんなサメ映画にまた一つ名を刻んだのがこの作品!「ロスト・バケーション」。いいですね〜一体どんなバケーションがロストしちゃうんでしょうか?きっと人食いザメも50匹ぐらい出てくるんだろうなー…とか考えてた僕がバカでした。
いやはや、久しぶりの超A級サメ映画の誕生です。サバイバル映画としては「127時間」なんかに感じが似てますね。
医者を目指して医学校に通っていた主人公は、とある理由から故郷テキサスから遠く離れたメキシコの名もなきビーチへ。サーフィンを満喫する彼女だったが、些細なことから岸から離れた浅瀬に流れ着いてしまう。浅瀬の周りを泳ぐサメ…!岸はすぐそこなのに、たどり着けない…。

序盤から伏線をさりげなく提示する脚本の巧さが光ります。また、美麗な映像で描かれるサーフィン場面は爽快感抜群!後半の画面作りと対称的で素晴らしいです。
いわゆるワンシチュエーション物のサスペンスとしてかなり良くできています。また、主人公のキャラ設定がまた上手い!自然と感情移入して、ハラハラドキドキ出来ます。ラスト近くのある場面には思わずジーンときてしまいました。

音楽の使い方、サメの怖さ、人間の弱さと強さ、自然の恐ろしさ…。86分に凝縮された珠玉のサメ映画。オススメです!
KouheiNakamura

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