やた

ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。のやたのレビュー・感想・評価

3.9
「かわいい」という言葉しか発せない生き物になってしまう、恐ろしい作品。
上映中、叫びたくて仕方なかった。リンちゃんかわいい!!モギさんかわいい!!ママもかわいい!!!
この気持ちを一刻も早く発散したい気持ちと、このままずっとリンちゃんとモギさんを見ていられたらいいのにという気持ちがせめぎ合う。

すれ違い、もどかしいメッセージのやり取り。わざわざ会いに行ったのに、肝心の告白は日本に帰ってきてから。そういう細かなズレがたまらない。

タイトルで誤解を招きそうだけど、ママが反日というわけではなく、ただ娘を愛していて心配しているだけのようだったので安心した。
最終的にリンちゃんに言わされてるモギさんが、二人の関係性そのものという感じでとても良かった!

この先どうなるかわからない、一緒に暮らしてみたら合わないかもしれない、でも確実に言えることは、今一緒にいたいっていうこと…
というリンちゃんの言葉に、結局大切なことってほんとそれしかないよな、と改めて思った。
映画として完成度とかどうこう言い出すと微妙ではあるけど、かわいさ、もどかしさ、甘酸っぱさが最高だったので良いものを見せてくれてありがとうございますという気持ち。

しかしこれが実話だと思うと、運命って本当にあるんだなと思わざるを得ない。
やた

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