やた

悪なき殺人のやたのネタバレレビュー・内容・結末

悪なき殺人(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

すごい脚本を浴びたい時期なので、「伏線回収が見事」という評判を知って急いで観た。
その評判を知ってたにも関わらず、「あっ!あ、そこの点と点がつながって…ああーーー!!!」という感動があった。
まさかフランスの雪深い田舎で起きた殺人事件とコートジボワールのサイバーロマンス詐欺(しかも黒魔術頼み)が繋がるなんて!

人は自分が見たいものしか見ないし、自分が知っていることが真実だし、信じたいものを信じられたら幸せなんだなぁと改めて感じた。

黒魔術師が言っていた「ないものを与えるのが愛、あるものを与えるのは快楽」という言葉が印象に残る。
アリスは自分が夫に放置されて寂しい心を埋めようとして、ジョゼフに愛を与えるつもりで快楽を得ていた。
最後にアルマン(アマンディーヌ)がミシェルに与えたものは確かに愛だった。

きちんと登場人物一人一人の性格と境遇が深掘りされていて、誰も応援できないけど皆に少しずつ共感できるところがあるような身近さを感じた。

しかしアマンディーヌがアニメアイコンなのは最後まで面白かった。
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