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ブレードランナー 2049のkazuかずのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.2
カナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。
個人的にリドリー・スコットの後継ぎみたいなイメージでいますが、今作もやってくれました。

『ブレードランナー』の無国籍感、退廃感、相変わらず土砂降りの雨など見事に世界観を引き継いでいます。かといってインターネットに始まるITの進化をこれでもかという程駆使してるわけでなく(joyなどAI進化は凄いけど)、その世界観にどっぷり浸ることが出来ました。

ストーリーには触れませんが、前作を見てないとなんのことやらわからないので、必ず前作を見てから鑑賞することをお勧めします。個人的には、後半まで思っていた展開に急遽そうきたか〜みたいな感じになりました。多分、みな思うはず。ここは脚本の勝利ですかね(^ ^)勧善懲悪を描いた話でもなく、思想や哲学的な要素も盛り込まれているかと。

主要キャストは6人。
ヒロインjoiを演じた、アナ・デ・アルマスさん。『ノック・ノック』で不気味で妖艶な訪問者役を演じてましたが、今作でかなり印象的な役所を演じてます。最初に出てきた時、えっ!この役で?みたいな想定外の驚きがありました。ブレードランナーKを演じたライアン・ゴズリングも貫禄、上手いですね〜。デッカード演じたハリソンは、やはり存在感が違う!

あとアンドロイドをレプリカントとした表現も、今作ではっきり分かったような気がします。

上映時間は2時間43分。長尺ですが、飽きの来ない見事なストーリーテリングに目を見張る映像とリアリティ溢れる音響(とくに重低音)。万人受けしないがもしれませんが、私はオススメです。もう一回見に行きます。
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