『パターソン』に続き2週連続で、ジム・ジャームッシュ監督作品を鑑賞。
ただこちらは1960年代後半から70年代前半にロック界を席巻したカリスマバンド、ザ・ストゥージズに関するドキュメンタリー。
ボーカルのイギー・ポップとは一ファンとしてのみならず、自身の作品にも配役するほどの仲。そんな事もあり今作はイギー自身からの直々の監督オファーなのだそう。
イギーをメインに他メンバーのインタビューで構成されているのだが、他メンバーの殆どが他界している為、貴重な映像や証言が満載なのが見所。
画的に単調なインタビューシーンも監督のセンスが光る様々なコラージュが施されていて、楽しさ可笑しさ面白みを感じさせてくれるところは流石。
後世のバンドに多大なる影響を与え続け、数多のフォロワーを世に輩出しながらも、今も尚唯一無二の存在感で我が道を歩むイギーが語ったラストの一言がまた痺れました。
「グラムロックでもヒップホップでもない、ましてやパンクでもない。俺は俺。」