ギミー・デンジャーの作品情報・感想・評価

ギミー・デンジャー2016年製作の映画)

Gimme Danger

上映日:2017年09月02日

製作国:

上映時間:108分

3.8

あらすじ

1967年、ミシガン州アナーバーで結成されたバンド、ザ・ストゥージズ。過激で危険なフロントマン、イギー・ポップを中⼼にバンドは活動を始めるが、その型にハマらない⾳楽はキワモノ扱いされ思うように活動できない中、彼らにいち早く注⽬したのはイギリスで⼈気絶頂だったデヴィッド・ボウイだった。ボウイに呼び寄せられストゥージズは渡英。しかしたった3枚のアルバムを残し、74年にバンドは解散する―。セックス・ピ…

1967年、ミシガン州アナーバーで結成されたバンド、ザ・ストゥージズ。過激で危険なフロントマン、イギー・ポップを中⼼にバンドは活動を始めるが、その型にハマらない⾳楽はキワモノ扱いされ思うように活動できない中、彼らにいち早く注⽬したのはイギリスで⼈気絶頂だったデヴィッド・ボウイだった。ボウイに呼び寄せられストゥージズは渡英。しかしたった3枚のアルバムを残し、74年にバンドは解散する―。セックス・ピストルズ、ニルヴァーナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど後の⾳楽シーン に多⼤な影響を与え伝説となったストゥージズ。彼らがロック・ファンを惹きつける理由は何なのか。イギー・ポップを軸に、メンバーと、本当に近しい関係者のインタビュー、そして新たに発⾒された貴重な映像や写真で、ストゥージズの真実が明らかになる。

「ギミー・デンジャー」に投稿された感想・評価

ストゥージス、てか、イギー・ポップは言わずと知れたゴッドファーザー・オブ・パンクなわけだけど、本人達が当時どーゆー意識であのサウンド、パフォーマンス、歌詞なんかを作り出してたのな?パンクスとしてのリスペクトぐらいの温度で好きなおれは今までちゃんと追ったりしてなかったんで、非常に興味深く見れた。

本人はパンクでもないしどこにも属してないと言ってて、それはそのとおりなんだけど、発言の端々にやっぱパンクの定義的なものにこの人が与えた影響はとてつもなく大きいんだな、て感じられるとこがかなりあった。

カウンター・カルチャーの理想を信じていながらもヒッピー・ムーヴメントを評価してなかったり、産業に取り込まれることへの拒否。そして何よりメンタリティーの衝動、混沌を楽曲の中心に据えたとこ!
この辺りが初期パンクの人々にインスピレーションを与え共感を持たれたように思った。
映画でイギーも度々口にしてるMC5も間違いなくパンクの始祖でシステムとの対決姿勢て意味ではストゥージスより遥かに先鋭的で後のアナーコ・パンクバンド、CRASS(好き❤️)やconflict(好きすぎる💕)のやった活動をすでにやってたりする。楽曲も物凄い爆発力あるけどミュージシャン・シップの高さからくる端整な構成美が勝ってしまっててパンクの重要なエレメンツであるロウな感触が薄いんだよね。
世代が後になるにつれストゥージスと比べてMC5の影響が薄くなりがちなのはそのせいだと思う。
とは言えおれはMC5のキック・アウト・ザ・ジャムはストゥージスのどのアルバムより好きだけど笑
話が脱線しすぎたのでイギーに戻すと、おれが一番印象的でかつパンクっぽいなと思ったのは、イギーが自分のことを共産主義者と定義付けてたこと。
政治的な意味あいではなくお互いに得たものも苦労も平等にわかちあって生きていく者という意味。
レベル・ミュージックの怒りの矛先は搾取や不平等、その怒りの根底にある理想をイギーはしっかり内在化してたんだと確信した!これだけでも観る価値のあるドキュメンタリーだよ。

あとこれ、普通のこのてバンド・ドキュメンタリーに必ず入ってる当時のライヴを見たファンや影響を受けたミュージシャンのコメントやインタビューないんだよね。
そーゆーとこも楽しみの1つなんでちょっとさびしい気もしたけど、結果的に当事者達の思いに集中できたし、話があっちこち飛ばないから観やすかった。だからなくて正解⭕️
これがちょっとカルト的なバンドなら立ち位置とか何故、今このバンドなのか?みたいなとこを分かりやすくするために必須だと思うけど。ストゥージスはそんな説明いらないもんね笑
イギーポップの思考回路が
ぶっ飛んでて面白い。
生き方すらロックだな〜

no funのフレーズが短い理由が
知れて得した気分。
過去において同じものを観てきたからこそ組んで一緒に活動出来るという音楽的価値観がイギーにはある様なのだ。
strangers

strangersの感想・評価

3.0
すみません。
ジム・ジャームッシュだからDVD借りたけど、イギーには興味が浅くて寝ちゃった。
大好きなストゥージズのドキュメンタリーをジャームッシュが撮ったというだけでテンションが上がる!久々にCDを聴き直したいと思った。「サーチ&デストロイ」はやっぱり名曲。色んなバンドがカバーするシーンも見れてよかった。
「文化の破壊と再生。」

ジムジャームッシュとストゥージズのダブルビッグネーム映画。
残念ながらギミーデンジャーを映画館で聞けなかったことが後悔。

ストゥージズのドキュメンタリーなんてぶっちゃけ誰が撮っても面白くなるんだろうと見ながら思ってしまった。笑
ジムジャームッシュの色はストゥージズによって薄まり。
おそらく、その片鱗が多くのドラマや映画のシーンの引用なんだろうと勝手に解釈。

普通にイギーポップのおしゃべりが面白いんですよ。
印象深いのが、イギーポップのアホな話を適当なアニメーションで再現するシーン。「マリファナ吸って音楽するのが気持ちよくて。」みたいなシーンをわざわざアニメーションで見せてくるのがおかしくておかしくてw

かなり偏った考え方の持ち主ですが、その主張を自信に変えロックというツールで表現し続ける彼の言葉は感慨深い。
映画とは直接関係ないですが、「売れる音楽なんてクソ食らえ。」ってインタビューで答えていて、日本のミュージシャンも突き刺さるものなのではないだろうか。

彼が本作で口に出した「音楽は人生、人生は商売じゃない。」
考え方にぶれのない彼の姿勢は記録映画にもってこいな感じでした。

メンバーが亡くなる中で”ストゥージズ”の映画を撮って欲しいとジムジャームッシュに頼み込むあたり、自己中心的ではなくバンド愛に溢れる彼の姿を感じ、エンディングは鳥肌ものでした。

それでは。
パターソンでもイギーポップに触れるシーンがあり、今作はドキュメンタリーでついに濃厚に本線で取り上げているので、ついに来たかと言った感じです。きっかけが、非常に身近で素直に感じた事を、バンドに活かしているんだなと改めて感じました。スタイルがあるイギーポップ、今を生きるカッコよさは不変ですね!ロックンロール!
ぱんく

ぱんくの感想・評価

4.6
lust for lifeやThe passengerしかちゃんと聴いた事が無い様な私でも、この映画を観れば彼らに魅了され、もっと知りたいと思ってしまう、音楽好きなら必見の映画!
オフィシャルサイトのバンドマン達のコメントを観賞後読みまくって止まらなくなってしまった。
音楽は人生、でも人生は商売じゃない。
カッコよすぎるよ、イギー!!!
あたり

あたりの感想・評価

4.4
メチャクチャなおじさんたち大好き。

ジム・ジャームッシュがストゥージズの映画とったなんて最高でしょと思って観るの楽しみにしてた…(パターソンの中にもストゥージズに触れたシーンが一瞬だけあって高まった)。

ドキュメンタリーだし、これといって深く考えさせられる、感涙するみたいなことはないんだけど ラスト、ストゥージズ以降の、彼らに影響を受けたと思われるアーティスト達のアルバムジャケットがたくさんうつるところ、しびれた〜〜
ジャームッシュがストゥージズのドキュメンタリーを撮った!ってだけで充分です。

残っている映像自体多くはないだろうから、主にイギーポップの回想を再現するアニメをこさえて間をつないでたりしてて、その遊び心がかわいい。基本的には語り下ろしの自伝ドキュメンタリーなので、ストゥージズや60年代の音楽シーンに興味ない人はついてけないかも。

今までよく見えなかったバンドの生い立ちが初めて理解できた気がする。やっぱり黒人音楽にも憧れたんだなとかパフォーマンスのコンセプトなどもはっきりと分かった。メンバーが次々と亡くなってしまったが、映像を遺せただけでも良かったのかなと。

僕が初めてイギーポップ観たのが’98年のフジロック。その10年後にストゥージズも観れた。演奏中に大勢の観客をステージに乗せるが、その思惑も分かった気がする。

ストゥージズは現在の多様な音楽シーンの引き金になったのだろう。間違いなく当時の若者とミュージシャンの意識を変えた存在。上映中の『アメリカン・ヴァルハラ』も合わせて観たい。
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