ホイットモア大統領

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOSのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

3.5
当時は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の予習として鑑賞⑨
※10本目に『GODZILLA ゴジラ (2014)』を再鑑賞した後、『キング・オブ・モンスターズ』を観ました。

長澤まさみの「モスラ〜ヤ♪」が聴けるのは本作だけ!(次作も出てくるけど歌ってなかった気がする)

前作『ゴジラ×メカゴジラ』から地続きで繋がる珍しい作品。その前作は元より、本作には『モスラ』と『モスラ対ゴジラ』の要素が追加され、また、ストーリーにテーマが明確に付与されたことから、より往年の特撮映画らしくなったと感じました。反面、見せ方や映像は前作の方が上かな。

「行き過ぎた科学への警鐘」というゴジラ・シリーズ共通のテーマに加え、本作では「日本人」としての側面が強調されていたと思います。相互理解・自己犠牲・武力放棄・現場力、そんな日本人らしい行動がベタに描かれており、中でも相変わらずカッコいい中尾彬首相の「我々は…臆病者ではない!」というセリフはかなり燃えました!

機龍も、前作の戦闘で負った傷が癒えておらず満身創痍なのが良かったですね。アブソリュート・ゼロが無い代わりに打撃攻撃のバリエーションが増えたりしてて、より冷や冷やさせてくれるところが笑
もちろん、アニメっぽさはまだまだ健在なんですけど、前述の通り演出のクサさがうなぎ上りでこれはアリでした。機龍なんて最後泣かせにかかってくるし…泣。

ただ、主役のゴジラが完全に無個性というか、魅力がないんだよね…。というよりそれは、ミレニアム以降の作品に共通して言えることかも。そう考えるとなんだかんだでゴジラは「FINAL WARS』が1番カッコいいかも。