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山下達郎 シアター・ライヴ/PERFORMANCE 1984-2012のQTakaのレビュー・感想・評価

4.0
山達ライブを映画館で見る。
こうして見る意味がある。
このライブは、ARTだからだ。
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1984ー2012とあるから、随分昔の映像から始まる。
1986年のPERFORMANCE`86の映像から始まる。
『SPARKLE』
『LOVELAND,ISLAND』
『メリー・ゴー・ラウンド』
この三曲で、もう大興奮。
この間に気付いたのだが、今はもう居られない人がこのサウンドの中心にいた。
ドラムの青山純氏。
あの力強いドラムがこの映像には有った。
達郎サウンドの胆とも言えるサウンドだ。
四曲目『SO MUCH IN LOVE』
このサウンドの完璧さ。
この映画が、映画館で見られる意味がここに有る。
このサウンドは、芸術だ。
この後、2000年代の映像に移り、新旧織り交ぜたラインナップの楽曲が続く。
シュガーベイブ時代の曲も達郎サウンドだ。
『希望という名の光』にMCが入る。
東北の震災というのもここ数年の山達のライブには欠かせない要素だった。
そして、この曲が、そのシンボルでも有った。
MCで述べられていたように、曲というのはいったん作曲者・アーティストから離れると、受け手の側と一緒に育っていくものなのだろう。
この曲は、イイ子に育っていったのだと思う。
多くの人々の心に力を与えたのだと思う。
『アトムの子』は、山達サウンドでは重要な曲だ。
このドラムが鳴るだけでわくわくしてくる。
そして、私達がずっとアトムの子で居るのだと確信する。
最後、締めの曲は、『さよなら夏の日』。
2010年のライジングサンの模様だった。
この音源は、以前達郎さんがサンソンで紹介してくれたものだ。
当時の放送を何度も聞いたので、おなじみのサウンドだ。
最期のMCも優しい別れの言葉だった。
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ということで、まるっと達郎ライブを体感した気分にさせてくれる良い映像だった。
これから夏になるこの季節に、ちょっとリラックスして、楽しませてくれた時間だった。
ということで、この夏も達郎聞きながら頑張るか。
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