QTaka

浜辺のゲームのQTakaのレビュー・感想・評価

浜辺のゲーム(2019年製作の映画)
3.0
男たちがどんなにだめ人間でも、女たちは勝手に物語を進めていくんだな。
肩で風を切るように、スクリーンの真ん中を歩んでいく女たち。
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主役達は、3人の女友達。
その周囲に絡まる男たち。
ここで出てくる男たちはなんとも情けなく、なんとも頼りない。
だめ男たちの傍らに、よっぽどしっかりした女たちが居る。
だから、男がなおさらだめ人間に見えてくる。
三人の女友達も、それほどしっかり者と言うことも無いのだが…
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女と男と、韓国人とタイ人。
大学生と教授とミュージシャンと母親。
それぞれに、それぞれのバックグラウンドと人生観。
でも、こうして同じ空間を共有すると、それはもう運命共同体?
それは、それで、それなりの時間が流れだす。
そして、唐突に終わる。えっ!
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幕間のような区切りで、繰り返し流れてくるドビュッシーの”亜麻色の髪の乙女”。
ゆっくりと流れる旋律が、話しの展開を落ち着けてくれる。
あるいは、この間奏がなければ、物語の流れが保てないのかもしれない。
舞台となった別荘のちょっとレトロな雰囲気もあわせて、独特な空気感が良い。
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主役の3人の一人に堀春菜さん。
ブレずに中心を占めていましたね。
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大阪アジアン映画祭に伴う”大阪アジアン・オンライン座”にて鑑賞
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