しおえもんGoGo

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のしおえもんGoGoのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

一回前篇を見て、小説を読んで再度鑑賞。
超長編の原作の半分を2時間ちょっとに収めるための涙ぐましい努力が見られる。原作を読めばあの要素をこういう形で取り入れたのかというのが見えて興味深かった。

原作最大の魅力である、スタンドバイミーのようなひと夏のきらめき、友情、ほのかな恋、成長が美しく描かれていてそれだけでも見ごたえがあると思う。
特にジョージーが出番は少ないけれど本当にかわいくて、本当にお兄ちゃんのことが大好きだったというのが良く描かれているので、余計にビルに感情移入できる。

とはいえ、やはり原作がじっくりと彼らの恐怖、成長、決意、絆が描かれるだけにどうしても物足りなさを感じてしまう。

良かった点
子役がみんな可愛い
ヘンリー役の子の演技が上手いので、彼にまで同情してしまう
ダムやクラブハウスづくりは無くなったものの、つば飛ばしや崖から飛び降りるシーンがものすごく良かった
スタンの出番が増えていた
ビルのモチベーションが「そこまでしんどくなかったのに偽ってジョージーを一人で行かせた」という後悔が加わっている
ペニーワイズがなんか笑っちゃう

個人的に残念だったこと
エディの吸入器による攻撃が無かった(めっちゃ好きなシーン)
エディの偽薬がバレるいきさつがいじめっ子による意地悪になってしまった(好きなシーン)
銀のバラ玉を使ったベバリーの見せ場が無くなってしまった
最後に手に傷をつける誓いを言い出すのがスタンであってほしかった
ITとの対決がまさかの物理攻撃で取り囲んでボコボコに殴る(なんかもうちょっと無かったのか…)

多分この作品は映画じゃなく、ドラマ化してじっくり描くのに向いているのかもしれない。
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