昨今のご時世に合わせ、作品公式twitterが、本作の完全版を公開していたので、鑑賞。
月曜日。
ふと、目を覚ました男。
同居する妻に不思議な夢を見たと語る彼だったが、ある異変に気づき...。
時折、｢良かった｣、｢悪かった｣という記号では、あまりにも表現が軽薄に感じてしまって、評価をつけられない作品があるんですが、本作は、まさしくそれでした。
言葉を選ぶのは難しいですが、
ただ、本当に、今、観ることが出来て良かったです。
本作で描かれるのは、
｢何気ない日々の大切さ｣
主演の永野さんと山本さんが交わす下らない日常会話がいとおしく、アルバムのページをめくるように進んでいく一日一日が、とても尊くて、苦しかったです。
また、劇中に登場する｢ちゃんとお別れしないと、また会えないから。｣という言葉は、時節柄、自分自身にも思い当たる節があったため、かなり、心に沁みました。
人間は誰しも死ぬわけで、
死を恐れるがあまり自分らしくない生き方をするよりも、
欲張らずに、今、そばにいてくれる人との日々を大切にしていくほうが大切なのでは...。
最近、同居している父と映画を観て過ごすことが増えたので、そんな時間を、これからも大切にしていきたいなと思いました。
P.S
最近、作品を自分だけの言葉で伝えようとするあまり、過去作との関連などに目を向けることが多かったのですが、本作では、純粋に作品のメッセージに触れることが出来た気がします。
これからも、そんな感性は見失わないようにしていきたいです。
