「ライ麦畑でつかまえて」の作者であるJ.D.サリンジャーの半生を描いた物語です。
ケネス・スラウェンスキー著の「サリンジャー 生涯91年の真実」という評伝が元になっているのですが、この原作をとても読んでみたくなりました。
「マッドマックス 怒りのデスロード」でニュークス役のニコラス・ホルトがサリンジャーを演じています。
また、サリンジャーがコロンビア大学で出会った“ストーリー”の編集者のウィット・バーネットをケヴィン・スペイシーが、後の妻となる女性クレア・ダグラスをボヘミアン・ラプソディーでメアリー役だったルーシー・ボイントンが、敏腕出版エージェントであり生涯の付き合いとなるドロシー・オールディングをサラ・ポールソンを…と豪華キャスト!
ライ麦畑でつかまえての主人公であるホールデンが若者達にとってどれだけのリアルさがあったのか…熱狂的な支持者が多いのはなぜなのか?
今もなお謎が多く残るサリンジャーが名作を世に出すためにどれだけの苦悩を抱えてきたのか、また売れてからは、人から隠れるように暮らしていたのは何故なのか、この映画を観て少し分かったような気がします。
この時代の空気をじかに吸っているかのような感覚を味わわせてくれるとても素晴らしい作品だと思いました!