ドス・サントスの最高作。独裁政権下、10か月間の獄中生活を強いられた作家、グラシリアーノ・ラモスの回想自伝小説の映画化。書きたい、だが筆記用具も紙もない。囚人仲間たちが、鉛筆や用紙を調達、室内検査の…
>>続きを読む植民地主義の残滓とレイシズム、ブラジルの脆弱な知識階級、支配者による暴力、近代と前近代の間で揺れる不合理。ブラジルが抱える問題へのサタイア。重苦しいテーマを孕んだファルス。
序盤の移送船のシーンが…
以前観たときは、確実に硬派の傑作・難物ととらえていたが、つまり確かに素晴らしいけれど、この作家が若い時にもっていた、伸びやかさ・柔軟さは失われたなと思って観ていた。改めて見ると、当初そんなかん…
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