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アリータ:バトル・エンジェルのボブのレビュー・感想・評価

4.0
2019/3/3鑑賞。
先の没落戦争により、地球は空中都市「ザレム」と、地上の「アイアンタウン」とに分かれていた。
アイアンタウンに住むサイバー医師イドは、ザレムから廃棄されたゴミ山の中で、ボロボロに大破したサイボーグの少女を拾う。
彼は少女を修理し、アリータと名付けて育てる事にした。
アリータは過去の記憶が一切無いものの、イドや町の青年ヒューゴらと出会い、人の心を理解出来るサイボーグとして成長する。
しかし、彼女の存在を知ったアイアンタウンの支配者ベクターは、巨体サイボーグのグリシュカにアリータ破壊命令を出す。
一方、「ザレムへ行きたい」というヒューゴの夢を叶える為、アリータは危険な格闘球技「モーターボール」に参加する事になるが…という話。

まず映画作品として単純に面白いです。スチームパンクではないですが、どこかディストピア感溢れる近未来世界。サイボーグ同士の格闘も、スピード感満載のモーターボールも、迫力は十分。
ただ何より素晴らしいのは、この作品が「作品愛」に溢れている事です。監督が原作ファンらしく、それも頷けます。
原作4巻分を2時間に圧縮したため、そりゃあ原作と異なる部分もありますが、かなり満足度が高い作品に仕上がっています。
いわゆる「不気味の谷」問題ですが、それも問題なし。視聴前は気持ち悪かったアリータの顔も、鑑賞30分後には不思議と可愛く感じる様になります。
どうせい改編するなら、ノヴァ教授をもっと見たかったですね…
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