かつてともに銀行強盗をした三人組。香港の中国返還後三人の観たものとはー？

リッチー・レン、ラム・ガートン、チャン・シウチョン主演の香港ノワール。
数年前にネットフリックスにて、配信予定だったものの、何故かオクラ入りしてしまい、つい最近配信開始された作品です。
日本語字幕入りで見られたのは感動！😢

今作、中国本土では上映禁止になったらしく、観てみればわかるけど、結構暗喩的に中国政府を批判した作品になってます😱

2017年香港金像奨で最優秀作品賞などを獲得！その結果も納得の秀作でしたね。

あの頃、俺たちが信じたものとは何だったのかー。かつては派手に強盗をしたメンバーたちが、あるものは成功して、あるものは転落して、三者三様の動きを見せる中で、次第に絡み合っていく作品です😆

ラスト、全編に張り巡らされた伏線が、見事に絡み合って、解き明かされていくシーンはすごい！！👏

かなりドライなタッチで描かれており、香港ノワールと言うと、ウエットで義理人情を描いた作品が多い中で、結構珍しい作品だと思う。
ジョニー・トー監督の作品に近い感じかな。

キャスト、ジャン・シンシンやトミー・ウォン、ラム・アートンなど、懐かしのメンツが揃ってるのも嬉しい✨

骨太で香港人のアイデンティティを描いた作品でありました🥺🫶

実在した犯罪者3人をモデルに、3人の監督が描いた合作映画。
3人がヤバいのは当然として、癒着して寄生する役人の描き方からアンダーグラウンド界隈も当に香港映画。
ほぼほぼ香港ノワールの王道なんですけれど、主役3人のキャラクターで引っ張っただけなんですよ。マジで(-_-;)

静かながらも骨太な香港ノワールでしたね…しかも実在の人物を描いた作品と。かつての窃盗王たちが三者三様の生き方をしていてこれがまたそれぞれ世知辛い。幸せなようで幸せじゃないし、そういう生き方しかできない宿命すらも感じました。

3人のギャングが繋がりそうで繋がらないもどかしさを抱かせといて、ラストでそうきたか！と構成の良さが光っていました。