奪命金の作品情報・感想・評価

「奪命金」に投稿された感想・評価

G行為

G行為の感想・評価

3.0
ジョニー・トー版ウシジマくんのような金融サスペンス群像劇。
殺傷沙汰が絡んだりするけど、とはいえ単純な幸・不幸なオチにしないところが、ジョニー・トー節でしょうか。

明らかに了解できていない婆さんに「了解しました」と言わせる投資商品マニュアル。
「だってお金が欲しいんだもの」と、お婆さん。
そんなシーンに象徴されるように、香港では老人もヤクザも銀行員も金貸しも、誰もが金儲けへの執着心を標準装備してそうなイメージが確かにありますね。
旅行に行っただけでは分からない、これも香港の風土なんでしょうか。

しかしフィリップ・キョンに刺さってたアレって普通に貫通してたでしょ。それでよく車を運転したもんだ。
というか、あの状況でなんでチンワンが運転しないんだ?w
LEE

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4.2
なんというかレビューが書きにくい作品
見終わった後あ〜面白かった!という愉快な作品では無い
まぁ冷静に見ると幸運が重なってハッピーエンドっぽくなるわけだけど後味はスッキリ!というわけではない
でも絶対に嫌いにはなれ無いというか好きな作品(ジョニートー映画はそんなのが個人的には多い気がするけど

香港人と関係の深い金の話を香港を愛す彼が描くのは必然だと思うし実際お話の展開にも惹きつけられるものがある
時間系列を入れ替えることによって殺人に隠された真実が明らかになっていくシーンはゾクゾクせざるを得無いしキャラもどれも魅力的でよかった
でもこの映画は義理を重んじるラウチンワンが金にまみれたこの世でうまく生き延びる話かと思ったら違う
事の顛末を知っている観客からみたら詐欺をしているようにも見えてしまう銀行員や棚から牡丹餅でお金が入ったリッチーレンの奥さんなどもラストはハッピーエンドを迎えていてこれが僕の中のモヤモヤになっているんだと思う
しかしこれは金融の世界は善悪も関係なくあるのは勝者と敗者だけというテーマを物語っているんだと思う(個人的にはそこが中々受け入れられなくてモヤモヤしてるんだけども…確かになぁとは思う

リッチーレンはもっとストーリーに絡んで欲しいなぁとは思ったがいい作品だと思う
ジョニートーはやっぱりすごい!

あとラウチンワンの兄弟分はラジオ聞いてないで病院行けよ(笑)
daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

4.2
金融都市、香港。妻から新しいマンションの購入をしつこく相談されている香港警察のチョン警部補(リッチー・レン)は仕事を口実にいつも話をそらしていた。銀行に勤める成績下位の金融商品営業担当テレサ(デニス・ホー)は、ノルマ達成のため、中年の女性顧客チェン(ソン・ハンシェン)に、躊躇いながらもリスクの高い投資信託商品を売り付ける。気がよくて人望の厚いヤクザのパウ(ラウ・チンワン)は、逮捕された兄貴分のために保釈金を作ろうと同郷の投資会社社長ロンに相談する。3人それぞれが金銭の悩みを抱えていたところにギリシャ債務危機が発生し、金融資産が突然の下落。投資家たちは大騒ぎになる。大陸マフィアの金を流用した投資に失敗したロンは、その穴埋めのために高利貸しのチャンから金の強奪を計画。パウはその計画を手伝う羽目になる。内緒でマンションの仮契約をしていたチョン警部補の妻は、返済に不安を感じていたところ、テレビニュースで夫が犯人と一緒にエレベーターに閉じ込められていることを知る。顧客からのクレームが殺到するテレサの元に1000万香港ドルを下ろしにやってきた高利貸しのチャンは、顧客の担保が足りないことに気付き、書類にサインをしないまま半分の金を残して帰ってしまう。チャンが携帯を置き忘れたことに気付いたテレサは後を追うが、駐車場の車の中で血まみれになっているチャンの姿を発見。デスクに残されたチャンの500万香港ドルをとっさにキャビネットに隠す。金融パニックに巻き込まれた彼らに、いかなる運命が降りかかるのか……?
ギリシャ債務危機により起こった金融危機により天国と地獄を味わう3組の人々のドラマ。
マイホームやローンに追われる警察官、巨額のノルマをこなすために年寄りの貯金や年金を高リスク高配当の投資信託に投資させる金融商品担当銀行員、兄貴分の保釈金を稼ぐために危険な投資仲介するヤクザ、それぞれが物価高や福祉の貧弱さ経済の冷え込みが原因の先の見えない今から脱出するために危険でルールや義のないマネーゲームに踏み込み天国と地獄を味わう3組の群像劇は、自分たち一般人の誇張した姿そのもの。
香港に蔓延るルールも義もないマネーゲームとそれに狂奔する人々に対する批判と風刺を込めたジョニー・トー監督の異色作で、ジョニー・トー監督が銃撃戦がない映画を作ってもスリリングであることを証明した作品。
aaaaa

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4.1
ジョニー・トーが描く金融サスペンス。
ラウ・チンワン主演。

正直金融商品とか資産運用とかあまり詳しくなかったけど、強欲と金の魔力に取り憑かれた香港人が、どんどんドツボにハマっていく様はなかなか凄かった。

銀行員もリスクの高い金融商品を、軽く詐欺まがいの様に老人に売りつけていて、本当に簡単に手を出すもんじゃないなと、非常に勉強になりました。

香港と言えば何と言っても金融都市。
結構若い人でも株やってたりするそうです。日本だとあまり大っぴらにする雰囲気じゃないですね。てめえで働いて稼げ!って国なので。

それにしても、一年に何本映画に出ているんだ? フィリップ・キョン! 心臓になんかぶっ刺さってるのに、カーチェイスする所は笑いました。笑

デニス・ホーが、アイス食べるラストはなかなか清々しくて良かった。何故かクセになる映画。
こういう3つの話が交差するの大好物だけど警察官のエピソードがつまらない。老後の貯金を賭ける婆さんの「了解しました」が印象に残る。
面白かった!ハラハラしつつ、笑えるシーン有り。ラウ・チンワンの小悪党いいな。瞬きの数異常に多い。
みんなが損するときは、儲けるチャンスなり。「国が生まれる時よりも、滅びるときの方が儲けるチャンスだ」ってレッド・バトラーが言ってた…、確か。
bow

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3.8
お金にまつわるあれこれの話でした。小さな話しが絡み合うような展開で面白かったです。
jnk

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3.8
群像劇だしドンパチないしジョニートーっぽさないけどその分のステータスをブラックな笑いと皮肉に振ってて緊張感もある。
三者三様のラストはどれも胸を打たれるし後から考えたら意地悪な話だなと思える。
金の呪縛から逃げられない人間の極致をそれぞれの視点で見せて群像劇の効果が何倍にもなってるし謎のカタルシスもあった。
社会の欠陥とそこで生きていくしかない個人の弱さ、冷笑するだけじゃなくて可笑しみを込めてるあたりに優しさを感じる。
フィルメックスで見た。

かなりイマイチ。

ジョニー・トーっぽくないタッチで、群像劇だった。パルプフィクションのように、“一方その後~”みたいな感じに、時間が元に戻る。
haruka

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3.9
お金に振り回される人々の話。とても恐い。人って、好景気で、他人がうまい話に乗ってたり、みんながいろいろ買ってたりすると、焦燥感を感じるというか、自分もそうしないと損みたいになってしまうけど、一気に不景気になり、逆に損しかなくなったとき、誰も助けてくれないんだよなあ。自分にも、肝に銘じておきたい。
小狡いけどお人好し、みたいな人物を、ラウ・チンワンが最高にうまく演じてた。