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省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャー

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省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャーの作品紹介

省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャーのあらすじ

1983 年の香港。中国からの元軍人の密入国者たちによる凶悪犯罪が多発していた。トン率いる 5 人のグループは、尖沙咀の貴金属店強盗を計画して実行に移すが、別のグループに先を越されてしまい計画の変更を余儀なくされる。トンは滞在費を稼ぐため、盗品の買取り先である香港マフィア、タイの依頼を受けある殺人を実行する。だが、トンらが殺害した相手は刑事だった。やがて警察の執拗な追跡を交わしながら、トンたちは強盗に成功するが、タイは保身のためその情報を警察に漏らしており、盗品と現金を交換する場所には、武装した警官が待ち構えていた。トンたちは銃で応戦しながら九龍城砦に逃げ込み、警察との激しい銃撃戦が始まる…。

省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャーの監督

ジョニー・マック

省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャーの出演者

ラム・ウェイ

原題
省港旗兵/Long Arm Of The Law
製作年
1984年
製作国
香港
上映時間
101分
ジャンル
アクション

『省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャー』に投稿された感想・評価

D
-
サモハン・キンポー制作、ジョニー・マックの監督デビュー作。香港黒社会ものの系譜のパイオニア的存在で、大陸から香港への越境者たちによるバイオレンスアクション。前半はコミカルなキャラクター描写もあるが、後半はシリアスな息もつかせぬジェットコースタームービーへ転じる緩急の落差が激しい傑作。特に、クライマックスの今はなき香港のスラム街九龍城砦での銃撃戦では、男たちの挽歌Ⅱ(しかも男たちの挽歌より前に撮られている)でのそれと負けず劣らず遜色ない衝撃性がある伝説的名場面。
香港ノワールの始祖とされる傑作。史上初めて九龍城砦でロケ撮影。「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」の元ネタ。監督は本作一本のみで以降プロデューサーとなったジョニー・マック。製作総指揮サモ・ハン・キンポー。出演はオーディションで選ばれた無名の役者たち。

香港に密入国し犯罪を重ね指名手配となったトンは、密かに広東省に帰郷し元人民解放軍の戦友たちに強盗話を持ち掛ける。「香港で宝石店強盗すれば地元で貰う給料の100年分が2日で稼げる!」。大喜びで賛同する仲間四人を連れて再び香港へ密入国するが、黒社会の下請け仕事でターゲットを警官だとは知らずに殺してしまう。追われる身となった彼らは、クリスマスの夜に武装して宝石店へと向かう。。。

在りし日の九龍城砦を観てみたくて鑑賞。これが初期の北野武監督や三池崇史監督作を連想させるザラついたバイオレンスでかなり好みだった。タランティーノ監督が影響を受けたのにも納得。「男たちの挽歌」(1986)の2年前に既にこのような香港映画があったのは知らなかった。

主人公たちはいかにも田舎の青年団のような見かけだが戦闘能力だけは特出している。中国の田舎で貧しく退屈な日々を過ごしているところに、都会への憧れと金に釣られ勢いで香港へ密入国するのだ。戦争経験者の彼らにとって“異国”香港は戦場と同等の様で、生き残るためには民間人の殺しにも容赦はない。悪気ない彼らの背景にあるのは貧困と無教養なのだ。

アイススケート場の氷の上に高所から突き落とされ、ビリヤードの玉の如くリンク上に血の線を引きながら滑る警官。その残酷すぎて滑稽にも見えてしまう演出が随所に見られ本作の独特な個性になっている。クライマックスの九龍城砦での銃撃戦は「アルジェの戦い」(1966)を参考に演出したとのこと。狭く細く薄汚い迷宮での攻防を手持ちカメラが追いかける。追い詰められ機関銃で蜂の巣にされる彼らの破滅には、アメリカン・ニューシネマを連想した。

「トワイライト・ウォーリアーズ~」で再現された九龍城砦は魅力的だったが美化されていた。本作で映された本物の魔窟からは、犯罪の温床だった禍々しさが滲み出ている。香港には10年ほど前に訪れたのだが、ネオンで飾り立てられた表通りから一歩裏道に入った時の闇の暗さと、いつ身の危険があってもおかしくない空気感を感じた。本作を観ながら、その記憶がまざまざと甦った。

※本作はシリーズ続編が作られている。
「バイオレンス・ポリス/九龍の獅子」(1987)
「バイオレンス・ポリス/九龍の獅子2」(1990)
LEE
3.7
カンフースタントマンでスケートリンクのスタントが紹介された香港映画史に残るクライムムービー
不思議な味わいの作品だった


香港で宝石強盗をして一攫千金を狙う大陸の犯罪者たちを描いた本作
犯罪に手を染めなくてはならない葛藤とかを描いた作品なのかと思ったら、想像以上に明るい作品でびっくり(もちろんシリアスなパートもあるけど
大陸から来た呑気で何もわかってない犯罪者(でもそのピュアさが逆にどんなことも躊躇なくやる恐ろしさを秘めている)たちをちょっと嘲笑っているかのようにも見ていて感じた

みんなでフーゾク行ったりしてコミカルな描写もあったかと思いきや、強盗失敗してからは主人公たちが追い詰められていく様を緊迫感ある展開が続く
本作のアクションはボディアクションが!銃撃戦が!とはまた違うんだけど、とにかく泥臭く臨場感のあるアクションで面白い
特にラスト実際の九龍城でのアクションは流石の緊迫感だし(ちょうど今年公開された九龍城塞はこの頃が舞台)、所々挟まるスタンドも凄いです


これが後の90年代実録映画に繋がっているんだろうなと感じた一本
そして本作に洪金寶が噛んでいるということに改めて洪金寶の凄さを感じるのでした…