ナ・ホンジンお馴染みののサービス精神旺盛なテンコ盛りだけど、単なるジャンルつまみ食い感は否めない。
良かったとこ1。俳優陣の名演。特に子役の女の子はリンダ・ブレアばりの怪演。國村隼は日本人から見ればいつもどおりだけど、眼力と抑制的な喋り方で周囲との異質ぶりを発揮していた。
良かったとこ2。プロダクションデザイン。グロいというより汚くて、現実離れしていても生活感がある。話が現実離れしているだけに、ルックのリアリティは重要。
ダメだったとこ。刈り込み不足の脚本。お子様ランチのように色んなジャンルからのつまみ食いで話が続く。その振り幅で観客を混乱させる力業は相変わらずすごいけれど、安っぽいジャンル映画に着地しないように必死に逃げているように見えた。