音楽を聴く映画ならドルビーアトモスで!
1976年のバーブラ・ストライサンド主演の主題歌『エバーグリーン』彼女の
透明で伸びやかな歌声が際立つ
クリス・クリストファーソンのデュエットでの彼の一音にガツンとやられて ブラッドリー・クーパーとの落差に驚く『エバーグリーン』が単に好きだからかもしれないが とは言え、
ブラッドリー・クーパーの
役作りのストイックさは町山さん解説でわかってはいたものの 実際にドルビーアトモスで聴く彼の歌声には圧倒される 何よりも役作りの酒灼けのガラガラ声も凄いそれを上回るガガさんの『シャロー』をアカペラで歌い上げる場面では それまでの囁くように歌う彼女から一転 夜の空気を震わせるような身体中から横溢する声量で見る者の度肝を抜く 同時に苦労を重ねた彼女の不遇時代と重なるつくりに 触発され 隣の友人は序盤にも関わらず鼻を啜り ラストシークエンスの悲劇では 嗚咽が止まらない
とは言え 私の中では
ストーリーは単純で 中盤の中弛みは否めず アリーが実力を発揮し
ジャックとの立場が逆転するまでが ピークだった
既視感の漂う 想定内に収まり 売れ出したアリーの未来を案じ ブルーの瞳を震わせるブラッドリー・クーパーの 切実な表情と愛犬のチャーリーが亡き主人へ向けた鳴き声などは秀逸で 胸が震えた
『ボヘミアン・ラプソディー』の影響力の大きさを思い知ったのは 友人がクィーンのフレディに続き レディガガのデビューの経緯などの半生を描いた作品と思い込んでいた事で 全く疑いもせず最後まで見た後 4度目のリメイクである私の説明を聞き驚く友人二人 道理で結婚なんかしていないはずよねと また、私の涙を返してとも言及し、いやはや 台無しである